バニラビーンズとは?産地別の香りの違いや特徴・使い方・選び方を解説

バニラの甘く豊かな香りが魅力で、プリンやカスタードクリーム、アイスクリーム、焼き菓子などお菓子作りでよく使われる「バニラビーンズ」。

黒く細長いさやの中には、小さな黒い種がぎっしりと詰まっており、ひとさや加えるだけで、いつものお菓子をぐっと上品で本格的な味わいに仕上げてくれます。

ただ、バニラビーンズを見たことはあっても、中の種だけ使うのかさやは捨てるのかそもそも中の種はどうやって取り出すのかどうやって使っていいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、バニラビーンズとはどのようなものなのか産地別の特徴バニラエッセンス・バニラオイルとの違い基本の使い方や保存方法をご紹介します。

バニラビーンズとは?

バニラビーンズとは、ラン科の植物であるバニラのさやを加工した香辛料です。
原産地は中央アメリカで、メキシコのアステカ族が古くから珍重し、16世紀後半には、この地域にたどり着いたスペイン人によってヨーロッパにもたらされ、世界中で広く利用されるようになりました。
現在はマダガスカルが主要生産国です。

細長いさやの中には、小さな黒い種がたくさん入っています。
これが、プリンやカスタードクリームにみられるバニラビーンズです。
甘く奥行きのある香りが特徴で、お菓子作りに少量加えるだけで、仕上がりの印象をぐっと引き上げてくれます。


★参考:SPRINGER NATURE Link 「バニラ」


バニラの花

バニラは、白から黄緑色のラッパ状の花を咲かせます。
花自体にはほとんど香りはなく、あのバニラ特有の甘い香りは果実からします。
バニラの果実は、15~30㎝の細長いインゲン豆のさやのような形をしてます。
バニラの名前は、この果実の形にちなんだ「小さなさや」という意味のスペイン語「バイナ」から由来しているといわれています。


バニラの香りができるまで

バニラの木になっている緑色の果実も、そのままでは甘い香りはしません。
完熟前の果実を発酵・乾燥させることで、果実中の成分が変化して、バニリンなど約200種の香気成分が甘い香りを放ちます。
発酵・乾燥させた果実は、チョコレート色に変化し、ここから取り出した種が、「バニラビーンズ」と呼ばれ、バニラ香料の原料となります。


バニラビーンズが高価な理由

バニラビーンズは世界で二番目に高価なスパイス(銀より高いスパイス)と言われています。ちなみに、一番高価なのはサフランです。

なぜバニラビーンズが高価なのかというと、バニラの生産には、一つ一つの花への人工授粉や、数ヶ月に及ぶ複雑なキュアリング(熟成)工程など、膨大な手作業を必要とします。さらに、自然災害などで供給が不安定になり、価格が暴騰します。
このような手間暇や、供給不安定により、バニラの価格は押し上がってしまいます。


バニラの代表的な種類

バニラとひと口にいっても、植物としてはいくつかの種類があります。お菓子作りや香料として使われる代表的なものには、主に「バニラ・プラニフォリア種」「バニラ・タヒテンシス種」「バニラ・ポンポナ種」などがあります。

バニラ・プラニフォリア種は、世界で広く流通している代表的なバニラで、甘く濃厚な香りが特徴です。マダガスカル産やウガンダ産、インドネシア産など、多くの産地で栽培されています。

バニラ・タヒテンシス種は、タヒチやパプアニューギニアなどで知られる種類で、華やかでフローラルな香りが特徴です。甘くやわらかな香りを持ち、プラニフォリア種とは少し違った印象があります。

バニラ・ポンポナ種は、プラニフォリア種やタヒテンシス種に比べると流通量は少ないものの、バニラの香料として利用される種類のひとつです。


★参考:SPRINGER NATURE Link 「バニラ」



ブルボンバニラとは?

よく、「ブルボン種」や「ブルボン品種」と書かれていることがありますが、「ブルボン」は植物学上の品種名ではなく、もともとは地域に由来する呼び名です。

バニラ・プラニフォリア(Vanilla planifolia)、これが一般的なマダガスカル産バニラの「種」に当たります。
現在のフランス領レユニオン島は、かつて「ブルボン島(Île Bourbon)」と呼ばれていました。そこでプラニフォリア種のバニラ栽培・加工が発展したため、「ブルボンバニラ」と呼ばれるようになったといわれています。
一般的には、マダガスカル、レユニオン、コモロ諸島など、インド洋地域で生産されるVanilla planifolia系のバニラを「ブルボンバニラ」と呼びます。特に流通上は「マダガスカル・ブルボンバニラ」という表現が広く使われています。


バニラビーンズは産地で香りが変わる?産地別バニラビーンズの特徴

さまざまな産地のバニラビーンズがあり、それぞれ香りに個性があります。
王道のバニラらしい香りといわれているマダガスカル産や、タヒチ産やメキシコ産など個性的な香りの産地をご紹介します。


マダガスカル産

マダガスカル産は、甘くクリーミーで、王道のバニラらしい香りが特徴です。
プリンやカスタード、アイスクリーム、焼き菓子など幅広いお菓子に使いやすい産地で、香りの良さから広く親しまれています。

「本格的なバニラビーンズを使ってみたい」という初心者の方にもおすすめです。


ウガンダ産

ウガンダ産は、濃厚で力強く、クリーミーで、ほのかにカカオ感がある香りがします。
深みのある香りは、チョコレート系の濃厚な焼き菓子とも相性がいいです。

甘さの中にコクを感じるような個性があり、しっかりした香りを求める方におすすめです。


インドネシア産

インドネシア産は、ウッディーでややスモーキー、野性味のある香りが特徴です。
チョコレートやブラウニー、キャラメルなど濃厚なお菓子と相性がいいです。

「大人っぽい印象のバニラ」といった感じで、甘く丸い香りというより、深く落ち着きのある香りを楽しみたい方におすすめです。


タヒチ産

タヒチ産は、華やかでフローラルの香り、フルーティーでやさしい印象の香りが特徴です。
一般的なバニラの印象より、少し上品でエレガントな香りです。
ムースやアイスクリーム、パンナコッタ、クリーム系デザートなど、香りを楽しむお菓子に向いています。

王道な甘さより、繊細で華やかな個性を楽しみたい方におすすめです。


メキシコ産

メキシコ産は、奥行きのある香りで、ややスパイシーさがある香りが特徴です。
焼き菓子や濃厚なスイーツはもちろん、少し個性を出したいというときにおすすめです。

甘さだけでなく、複雑で個性的な香りを楽しみたい方に向いています。
メキシコは、バニラビーンズの原産地でもあります。バニラのルーツを感じられる産地としても楽しめます。


バニラビーンズとバニラエッセンス・バニラオイルの違い

バニラビーンズのほかにも、バニラエッセンスやバニラオイルなどバニラとつく香料があります。
違いや使い分けをみてみましょう。


バニラエッセンスとは

バニラエッセンスとは、バニラの香り成分(主にバニリン)をアルコールなどに溶かした食品用香料で、お菓子や飲み物に加えて甘い香りをつけるための調味料です。

バニラエッセンスは、天然のバニラから抽出された香気成分をアルコールで薄めたものや、人工的に作られた香料を薄めたものなどがあります。

バニラエッセンス自体に甘みはなく、そのまま舐めると強い苦味を感じます。人工香料やカラメル色素が添加されているものがほとんどなので、原材料をチェックすると安心です。

バニラエッセンスと似たものに「バニラエクストラクト」というものがあります。これは天然のバニラをラムやウォッカなどのアルコールに漬け込んで抽出したもので、人工香料を使用したくない人におすすめです。
バニラエッセンスより高価ですが、水溶性香料なのでバニラエッセンスと同じように使うことができます。また、商品によって香りの強さが異なるため、使用する量には気をつけましょう。


〈バニラエッセンスの使い方〉
バニラエッセンスは、お菓子などにバニラの甘い香りをつけるときに使い、また、牛乳や卵などの臭い消しにもなります。
バニラエッセンスの使用に適した温度帯はマイナス20〜40度程度で、プリンやアイスクリームなどの生菓子や冷菓などを作るときにおすすめです。甘い香りをつけることでよりお菓子の味を引き立たせることができます。
水溶性の香料なので、水分の多い生地になじみやすいですが、熱によってアルコールが揮発してしまうので、焼き菓子に使用すると香りが残りにくいこともあります。

バニラエッセンスがないときは、メープルシロップやカラメル、バニラシュガー、リキュールなどで代用するのもおすすめです。


バニラオイルとは

バニラオイルとは、バニラの香り成分を油に溶かしたものです。
バニラエッセンスなど水溶性香料は加熱すると香りが飛んでしまう性質がありますが、バニラオイルは加熱することで香り立ちが良くなるので焼き菓子に適しています。

バニラエッセンス同様、天然の香気成分と人工的な香料を用いたものがあります。
製品によって香りの強さが異なるので、使用量には注意が必要です。香りを確認しながら加えてください。


〈バニラオイルの使い方〉
バニラオイルは、油性の香料なのでバター(油脂)の多い生地になじみやすく、耐熱性が高いため、クッキーやパウンドケーキなど焼き菓子に適しています。
一方、プリンなどの冷菓には、香りが広がりにくく、油分を感じるなど、あまり適しません。


バニラビーンズの基本の使い方

バニラビーンズの使い方には、主に二つの方法があります。

①さやごと香りを移して使う
液体にさやごと漬けたり煮出したりすることにより、香りのみを移す方法。

②中の種を使う
バニラシードをしごき出して材料に加える。

シードを目立たせたくないときは①の方法で、シードを使うことで見た目からもバニラ感を演出したいときは②の方法で使います。

カスタードクリームやアイスクリーム、プリンなどのデザート菓子や、シロップなどの風味付けなどに広く活用できます。


①種を出さずさやごと使う方法

〈手順〉
①さやを軽くしごき香りを出しやすくする
②牛乳や生クリームなどの液体に入れて弱火でゆっくり温める
②沸騰直前で火を止めて10~15分ほど置いてからさやを取り出す

プリンやカスタード、アイスのベース作りに向き、黒い粒が残らずなめらかな見た目です。
種をこそげ取る手間が省けるので簡単にできます。

〈ポイント〉
さやが乾きすぎて硬い場合は、少し温めて柔らかくしてから液体に入れましょう。
さやに浅く切り込みを入れると、より香りが立ちます。
強火でぐつぐつ煮立てると香りが飛ぶので、必ず弱火でゆっくり温めましょう。


②種を使う方法

〈手順〉
①さやを縦に切り込みを入れて開く
②包丁の背で中の黒い種をしごくように取る
③取り切れないので2.3回繰り返す
④種を牛乳、生地、クリームなどに加える

さやは、カスタードクリームなど、牛乳を加熱する工程がある料理であれば、しごき出した種と一緒に入れて火にかけると、少量でも濃厚な香りを楽しむことができます。

カスタードクリームやプリン、ムース、コンポートなどに使うと、黒い粒々が、見た目にも本格感を演出してくれます。手作りのお菓子をワンランクアップさせたいときに高級感がでておすすめです。


使い終わったさやの活用方法

さやにも香りがあるので、種を取り出したさやも活用することができます。
ただし、以下の注意点があります。

●種を取り出しただけのさや
→ 使用可能

●水や砂糖のシロップで煮たさや
→ その日の加熱料理、または十分に乾燥させて家庭用バニラシュガーに使用可能です

●牛乳や生クリームに入れたさや
→ その日のうちに、同じクリーム系の加熱料理には使用できます

●卵を含むカスタードやプリン液に入れたさや
→ 再利用せず、基本的に廃棄する

基本的には、種を取り出しただけの、乳製品や卵などに触れていないさやをご使用ください。牛乳、生クリーム、カスタードなどに使用したさやは、長期保存を伴う再利用には適していません。


バニラシュガーを作る

一番簡単な方法は、砂糖にさやを刺して数日置くだけ。
2、3日したらバニラの香りが砂糖に移るので、それをお菓子作りのレシピにある砂糖と置き換えて使います。
例えば、ホイップクリームを作るときに、クリームにバニラシュガーを入れ泡立てるとバニラの香りがするホイップクリームができます。
紅茶やコーヒーなどの飲み物にも合います。

ほかにも、砂糖と合わせて粉砕する方法もあります。

〈手順〉
①乾燥させたさやと砂糖をミキサーかフードプロセッサーにかけて粉砕する
②濾し器でふるう

密閉容器に入れて保存して下さい。
砂糖とさやの量はお好みで。バニラの量が多いと思ったら後から砂糖を足してください。

焼き菓子の表面に振りかけて焼きあげたり、バニラエッセンスの代わりに使用することができます。


バニラエッセンスを作る

・バニラビーンズのさや 1本~
・ウォッカやラム酒 100ml~

①種を取り出した後のさやを短く切る
②酒の小瓶にサヤを入れる
③冷暗所に置く
④徐々に香りが移り茶色くなるので、様子を見てさやを追加し、酒は少なくなってきたらつぎ足す
⑤3ヶ月ほどしたら完成

さやが多いほど濃いエッセンスになります。
種を取り出していないバニラビーンズなら半量でOKです。


フルーツ缶詰でコンポートを作る

・フルーツ缶詰 1缶
・使い終わったバニラビーンズのさや 1本分
・缶詰のシロップ 150ml程
・水 50ml
・レモン汁 小さじ1~2

①鍋に缶詰のシロップ、水、バニラビーンズのさやを入れる(さやが長い場合は、2~3等分に切る)
②弱火で5分ほど煮て、シロップにバニラの香りを移す
③缶詰のフルーツとレモン汁を加え、沸騰させない程度の弱火で3~5分煮る
④火を止め、そのまま粗熱を取る

バニラビーンズのさやを入れたまま冷蔵庫で2時間以上冷やすと、香りがなじんでさらに美味しくなります。
シナモンスティックや紅茶の茶葉を少量加えても、上品な風味に仕上がります。

冷やしたコンポートは、ヨーグルト、アイスクリーム、パンケーキのトッピングにもおすすめです。


バニラビーンズを使った基本レシピ

バニラビーンズといえば、プリンにカスタードクリームにバニラアイスクリーム!
どのタイミングでバニラビーンズを入れるのか、さやはどうするのか、これがわかれば本格的なお菓子が作れます。
ぜひお試しください。


バニラビーンズ香るなめらかプリン

【材料:プリンカップ4個分】
・卵 2個
・牛乳 300ml
・砂糖 50g
・バニラビーンズ 1/2本
(カラメル)
・砂糖 40g
・水 大さじ1
・熱湯 大さじ1

1.鍋にカラメル用の砂糖と水を入れ、中火にかけ、濃い茶色になったら火を止め、熱湯を加えてプリンカップに流す
2.バニラビーンズを縦に切り、包丁の背で種をしごき出す
3.鍋に牛乳、砂糖、バニラビーンズの種を入れ、沸騰させないように温める(さやも一緒に入れると、より香りがよくなります)
4.ボウルに卵を入れ、泡立てないように静かに混ぜる
5.温めた牛乳を少しずつ加えて混ぜ、ざるでこす
6.プリンカップに注ぎ、アルミホイルをかぶせる
7.天板にカップを並べ、カップの半分程度までお湯を注ぎ、150℃に予熱したオーブンで30~35分蒸し焼きにする
8.粗熱が取れたら、冷蔵庫でしっかり冷やす

表面が大きく揺れず、中央がわずかに揺れる程度で焼き上がりです。
なめらかに仕上げるため、卵液は泡立てず、必ず一度こしてください。

牛乳に香りを移すことで、なめらかなプリンにバニラビーンズの甘く上品な香りが広がります。


本格カスタードクリーム

・牛乳 250ml
・卵黄 2個分
・砂糖 50g
・薄力粉 20g
・バニラビーンズ 1/2本
・無塩バター 10g

1.バニラビーンズを縦に切り、包丁の背で種をしごき出す
2.鍋に牛乳、バニラビーンズの種とさやを入れ、沸騰直前まで弱火で温める
3.ボウルに卵黄と砂糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまでよく混ぜる
4.薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる
5.温めた牛乳を少しずつ加え、その都度よく混ぜる
6.ざるでこしながら鍋に戻し、バニラビーンズのさやは取り除く
7.中弱火にかけ、焦げないように鍋底から絶えず混ぜる
8.とろみがついて一度重くなったあと、再びなめらかになり、つやが出るまで加熱する
9.火を止め、無塩バターを加えて、なめらかになるまで混ぜる
10.清潔なバットや容器に薄く広げ、表面に密着させるようにラップをかける
11.保冷剤や氷水を使って速やかに冷やし、冷めたら冷蔵庫で保存

牛乳を温める段階でバニラビーンズを加えると、カスタード全体に香りがなじみます。
シュークリーム、タルト、ミルフィーユなどに使うと、本格的な味わいに仕上がります。

冷蔵保存し、できるだけ翌日までに使い切ってください。


【美味しく仕上げるポイント】
●卵黄に砂糖を加えたら、すぐに混ぜてください。そのまま置くと卵黄が固まりやすくなります。
●加熱中は鍋底や鍋の角を意識して混ぜると、焦げやダマを防げます。
●しっかり火を通すことで、粉っぽさのない、なめらかなカスタードに仕上がります。


濃厚バニラアイスクリーム

・牛乳 200ml
・生クリーム 200ml
・卵黄 3個分
・砂糖 60g
・バニラビーンズ 1/2~1本

1.バニラビーンズを縦に切り、種をしごき出す
2.鍋に牛乳、生クリーム、バニラビーンズの種とさやを入れ、沸騰直前まで温める
3.ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくなるまで混ぜる
4.温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、鍋に戻す
5.弱火にかけ、木べらなどで絶えず混ぜながら、とろみがつくまで加熱する
6.木べらに付いた液を指でなぞり、線が残る程度になったら火を止める(沸騰させないようにしてください)
7.ざるでこし、氷水に当てて素早く冷やす
8.冷蔵庫で2時間以上冷やしてから、冷凍庫に入れる
9.冷凍中に1~2時間おきに2~3回混ぜる(口当たりがなめらかになります)

アイスクリームメーカーを使用する場合は、十分に冷やした液を機械に入れてください。
バニラビーンズを1本使用すると、より濃厚で贅沢な香りになります。

牛乳や生クリームにバニラビーンズを加えると、香りの良いバニラアイスに仕上がります。
黒い粒々が入ることで、見た目にも本格的な印象になります。


バニラ香るクランベリーとアーモンドのパウンドケーキ

・無塩バター 100g
・砂糖 80g
・卵 2個
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1/2
・バニラビーンズ 1/2本
・ドライクランベリー 50g
・アーモンド 30g 
・ラム酒またはぬるま湯 大さじ1
・具材にまぶす薄力粉 小さじ1

【下準備】
●バターと卵は常温に戻しておく
●型にオーブンシートを敷き、オーブンを170℃に予熱する
●ドライクランベリーにラム酒またはぬるま湯を加え、10分ほど置き、水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る
●アーモンドは160℃のオーブンで7~8分ほど軽くローストし、粗く刻む
●薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう
●バニラビーンズを縦に切り、包丁の背で種をしごき出す

1.ボウルに柔らかくした無塩バターを入れ、なめらかなクリーム状になるまで混ぜる
2.砂糖とバニラビーンズの種を加え、白っぽくふんわりするまでよく混ぜる
3.溶いた卵を4~5回に分けて加え、その都度しっかり混ぜる
4.ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え、ゴムベラで底から返すように混ぜる
5.クランベリーとアーモンドに薄力粉小さじ1をまぶし、生地に加え、粉気がなくなるまで、さっくりと混ぜる
6.型に生地を入れ、表面を平らに整え、型を台に軽く落とし、生地の中の大きな空気を抜く
7.170℃に予熱したオーブンで35~40分焼く(焼き始めから10~15分後に中央へ浅く切り込みを入れると、きれいに割れやすくなります)
8.竹串を中央に刺し、生の生地が付かなければ焼き上がり!
9.型から外して冷ます

パウンドケーキ、マフィン、クッキー、シフォンケーキなどの焼き菓子では、バターや卵の風味と合わさり、やさしい甘い香りを楽しめます。

種を取り出したあとのバニラビーンズのさやは、このケーキでは使用しないため、乳製品や卵などに触れないよう別にしておけば、バニラシュガーなどに活用できます。


【美味しく仕上げるポイント】
●クランベリーの水分は、必ずよく拭き取ってから生地に加えます。水分が多いと、生地が重くなったり焼きムラの原因になったりします。
●アーモンドはローストしてから加えることで、香ばしさと食感が引き立ちます。
●バニラビーンズの甘い香りを生かすため、ラム酒を使用する場合は大さじ1程度に抑えるのがおすすめです。
●焼きたても美味しいですが、ラップで包んで一晩置くと、バニラの香りとクランベリーの風味が生地になじみ、しっとりと仕上がります。


バニラビーンズの選び方

●香りがしっかりしているもの・・甘く豊かな香りが感じられるものがおすすめです

●乾燥しすぎていないもの・・黒く艶があるのが良く、しっとり感があり、やわらかさのあるものが使いやすいです

●農薬を使っていないもの・・素材そのものを使うので、農薬は不使用をおすすします


バニラビーンズの保存方法

▼密封して保存
・バニラビーンズは乾燥を防ぐため、開封後はしっかり密封して保存してください。
・空気に触れる時間が長いと、乾燥して硬くなりやすくなります。

▼直射日光・高温多湿を避ける
・直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保存してください。
・香りを守るためにも、保存環境には注意が必要です。

▼開封後はなるべく早めに使う
・開封後は香りが少しずつ落ちていきます。
・風味を楽しむためにも、なるべく早めに使い切るのがおすすめです。


まとめ

バニラビーンズは、甘く豊かな香りと黒い粒の見た目で、お菓子を本格的に仕上げてくれる天然の香料です。

種を取り出して使うだけでなく、さやごと牛乳やクリームに香りを移したり、使い終わったさやをバニラシュガーや自家製バニラエッセンスに活用したりと、最後まで無駄なく楽しめます。

また、産地によって香りの印象が異なるのもバニラビーンズの魅力です。王道の甘く濃厚な香りを楽しみたい方には、マダガスカル産ブルボンバニラが特におすすめです。

プリン、カスタードクリーム、アイスクリーム、焼き菓子などに加えるだけで、いつもの手作りスイーツがぐっと上品な味わいに仕上がります。

初めての方も、まずは基本の使い方から試して、バニラビーンズならではの豊かな香りを楽しんでみてください。


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