ジャックフルーツ(パラミツ)とは?味、栄養、食べ方レシピ。どこで購入できるの?

ジャックフルーツ パラミツ

アメリカで、ヴィーガンを実践している人に人気の『ジャックフルーツ

日本では『パラミツ』と呼ばれている果物で、豚肉のような食感が味わえることから代替ミートとして注目されました。

生活習慣病予防や美容によいとされる抗酸化ビタミンやミネラルが豊富なジャックフルーツは、『スーパーフルーツ』とも言われています。

日本ではまだ、実際に食べたことがある、見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、『ジャックフルーツ』とはどのような果物なのか、栄養や効能、食べ方などをご紹介します。

ジャックフルーツ(パラミツ)とは?味は?

ジャックフルーツは、インドやバングラディッシュを原産とする熱帯地域で栽培されている南国の果物です。
アメリカで「果物なのに豚肉のような食感が味わえる」と菜食主義者の間で2015年から肉類の代用品として人気が出たことから注目されました。
甘い蜜がぎっしりとつまっていて、その性質から「波羅蜜」と名付けられ、漢字を元に「パラミツ」という別名がつけられました。

ジャックフルーツは、世界最大の果実として知られ、大きなものだと直径70㎝、横幅40㎝程もあり、重さはなんと40~50㎏にもなります。未成熟の頃は黄みがかった緑色で、成熟すると全体が黄色になります。形はゆがんだ楕円形をしていて、イボ状の突起で覆われています。
同じ南国フルーツのドリアンに見た目は似ていて、味も同じようなトロピカルな甘みではありますがさっぱりした優しい甘さです。よく、リンゴやパイナップル、マンゴー、バナナ等の果物を合わせたような味と言われ、甘くてフルーティーです。

匂いは、ドリアンのような鼻につくきつい匂いではなく、砂糖を煮詰めたような甘い香りなのですが、人によってはクセがあると感じる方もいるようです。
栄養も豊富で、βーカロテンやビタミンCなどビタミン類に関しては極めて豊富に含んでいる果物です。

ジャックフルーツの栄養、効果効能

ジャックフルーツは、スーパーフルーツと言われるほど、β-カロテン、ビタミンCなどの抗酸化ビタミンやミネラルが豊富で、生活習慣病の予防や美容やエイジングケアに役立つと期待されています。

β-カロテンとビタミンC

β-カロテンは、抗酸化作用のある栄養素です。体内では必要とされる量のみビタミンAに変化し、生活習慣病予防や肌や粘膜を保護してくれます。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を促し、紫外線からのダメージを抑制します。肌にハリを与えてくれる作用もあるので、美肌や疲労回復に役立ちます。

カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル

カルシウムは、骨や歯を成長させ強くするのに不可欠な栄養素です。骨粗しょう症予防に効果があります。
マグネシウムは、カルシウム、リンとともに骨や歯を形成するのに必要な栄養素です。また、インスリンの働きをよくし血糖値を調整する作用があるので、糖尿病の予防に効果があります。
カリウムは、体の余分な塩分を排出し利尿作用を促す働きがあるので、むくみを改善してくれる効果があります。ジャックフルーツには、カリウムが豊富だと言われているバナナの1.2倍含まれています。
近年、日本人は欧米化してきた食事によって、これらマグネシウムや他ミネラルが慢性的に不足しています。

食物繊維

食物繊維の一種であるペクチンは、腸内環境を整え、便秘の改善に役立ちます。それにより肌の健康維持、ダイエットに効果的だと言われています。

ジャックフルーツの食べ方

完熟のジャックフルーツはそのまま食べることをおすすめします。
未熟のジャックフルーツは炒め物にして食べるとおいしく、
加熱するとジャガイモのような食感になるため、タイ料理やベトナム料理では炒め物や煮物にして食べられています。
また、カレーとの相性もバツグンです!
種も栄養豊富で、ローストしてナッツ感覚で食べたり、茹でて食べるとおいしいです。

ただ、日本では2020年まで輸入が禁止されていたため、非常に流通量が少なく、とても高価です。
沖縄でごくわずかに栽培されていますが生のジャックフルーツは大変希少でほとんど手に入ることはありません。
そこでおすすめなのが、お手頃で気軽に食べることができるドライフルーツです。
ドライジャックフルーツもまだまだ取扱店は少ないですが、生タイプより手に入りやすく、日持ちするのでおすすめです。

食べ方① 煮込む

《ジャックフルーツのココナッツカレー》

・ジャックフルーツ 1缶
・タマネギ 2個
・ニンジン 1本
・ココナッツミルク 500g
・カレー粉 大さじ1

1.タマネギ、ニンジンをすりおろし、炒める。
2.タマネギが飴色になるまで炒めたら、ジャックフルーツを入れて煮詰める。
3.ジャックフルーツに火が通ったら、ココナッツミルクと水(200ml)を加えて煮込む。
4.仕上げにカレー粉を入れて味をととのえる。

スパイスとの相性がよいパラミツはカレーとよく合います。
お肉の代わりにする場合はたんぱく質の含有量がそれほど高くないので、たんぱく質豊富な豆類を一緒に摂るとバランスよくなります。

食べ方② 揚げる

《ジャックフルーツかつ》
とんかつのお肉をジャックフルーツにするだけ!

ジャックフルーツを軽く洗い、キッチンペーパーで覆い、手で潰しながら水気をとりつつ1㎝程の厚さにして、とんかつと同じように衣をつけ揚げる。
140℃で少し色がつくまで揚げ、170℃で二度揚げするのがコツです。

これでビタミン豊富なジャックフルーツかつの出来上がりです。

食べ方③ ドライフルーツ

《ドライジャックフルーツ》
日本では、生のジャックフルーツは手に入りにくいので、乾燥させだジャックフルーツがおすすめです。

気になる味や評価は、どうやら賛否両論あるようです。

良い感想
・マンゴーやパパイヤに近い味で美味しい。
・南国フルーツ好きにたまらない美味しさ。
・噛み締めるほど、芳香な甘い香りがひろがる。
・栄養の塊。体に良く、お菓子代わりになる。
・ダイエット中の間食に良い。

悪い感想
・独特な香りが苦手。
・すこしくさい味わいが気になる。
・ほんのり感じる苦みが苦手。
・甘さと独特な匂いが・・・。

という感じです。
賛否両論になる理由は、独特な香りが好きか嫌いかというのが極端で、「普通・どちらでもない」という感想が少ないためです。
南国系のフルーツを食べ慣れている人は美味しいと感じられ、南国系フルーツ特有の匂い臭さが苦手な方には、もれなく評価されないようですね。

あと、味以外で多いのが、ドライジャックフルーツは「スーパーフード」と呼ばれる食品のひとつなので、ダイエットや美容・健康食として、手軽に食べられる ということで高い評価をされています。

まとめ

「ジャックフルーツ」はビタミン豊富で体に良いというだけでなく、完熟ではそのままフルーツとして、未成熟の時には野菜として料理に、またお肉のような食感も味わえる、多様な果物です。
日本では希少でまだまだ手に入れるのは難しいですが、栄養素がギュっと詰まったドライジャックフルーツは、生よりは手に入れやすいのでおすすめです。
色々な食べ方でジャックフルーツを楽しんでみてください。

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