ハーブの力で風邪予防!おすすめのハーブと効能、活用法などを紹介。

なんか気分がさえない、カラダがだるい、ちょっと風邪気味かも、など体調がすぐれないときや予防に、天然素材で自然のチカラたっぷりのハーブを活用してみませんか。

古くから愛され続けてきたハーブは、自然が生み出した身体に優しい天然素材で、風邪の予防や緩和普段から気を付けておきたい体のメンテナンスなどの健康維持に役立ちます。

今回はたくさんあるハーブの中から、風邪予防におすすめのハーブとその活用法をご紹介します。

ハーブの驚きの力

ハーブといえば、一般的に『リラックス』というイメージが強いかもしれませんが、研究により抗酸化作用や抗菌・抗ウイルス作用、免疫力の向上など、その働きは多岐に渡るとされ、ハーブを使った植物療法は、メディカルハーブと呼ばれ、家庭や医療まで幅広い場で活用されています。


≪ハーブに期待されているさまざまな働き≫
● リラックス(鎮静)
● 抗酸化作用
● 抗菌・抗ウイルス・抗アレルギー作用
● 消炎・鎮痛作用
● 発汗作用
● 鎮咳・去痰・気管支拡張作用
● 免疫力向上作用
● ホルモン分泌の調整
● 利尿作用
● 消化機能促進作用
● 強肝・利胆作用
● 栄養補給
など。


風邪予防に効果的なおすすめのハーブ4選!

たくさんあるハーブの中でも風邪予防におすすめのハーブをご紹介します。
風邪の症状などに応じて使い分けてみてください。


①リンデン

リンデンには、鎮静、発汗、利尿などの作用があることから、ヨーロッパの植物療法では古くから高血圧や不眠、それに風邪やインフルエンザの予防や治療に用いられてきました。
また、リンデンに含まれる食物繊維のアラビノガラクタンは、その粘り気のある成分が粘膜に作用してカタル症状(鼻水など)を緩和するとされています。
ドイツでは、風邪やそれに伴う咳への適用が認められており、小児科では風邪のひきはじめにリンデンとペパーミントをブレンドしたハーブティーが処方されるなど、風邪やインフルエンザの治療に使われているハーブです。

★リンデンをより詳しく知りたい方はこちら

②エキナセア

エキナセアは、『天然の抗生物質』と呼ばれるほど抗菌・抗ウイルス作用に優れ、風邪を抑制する効果や、また、タミフルと同等の効果があるとされ、インフルエンザ対策に有効だとされています。
インフルエンザウイルスAのようなウイルス性呼吸器感染症は、二次的な細菌感染と炎症(肺炎)を発症するリスクがありますが、エキナセアはこのような下気道炎発症や重症化に対する補完療法となりうる可能性があるとされています。
このように、エキナセアは風邪やインフルエンザに有効だと話題になっているメディカルハーブです。

参考:「エキナセア」特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会


★エキナセアをより詳しく知りたい方はこちら

③エルダーフラワー

エルダーフラワーは、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、風邪やインフルエンザ予防、日本では花粉症ケアのハーブとしても注目を集めているハーブです。
発汗や利尿効果に優れ、それによる解熱効果や呼吸器系の炎症を抑えるはたらき、気管の粘液分泌を促すはたらきがあります。
このように、風邪の初期症状や、アレルギー性鼻炎、花粉症などのカタル症状(鼻水・鼻づまりなど)を緩和する効果があるとされているハーブです。

参考:「エルダーフラワー」特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ


★エルダーフラワーをより詳しく知りたい方はこちら

④レモンマートル

強い柑橘系の香りを放つレモンマートルは、その香りの成分「シトラール」がレモンの20倍も含まれ、世界一の含有率の植物といわれています。
このシトラールには優れた抗菌作用があり、身体に侵入して感染症を引き起こす病原体はもちろん、食べ物の細菌やカビなどにも優れた効果があります。
また、鎮痛作用により、頭痛やのどの痛みを改善する効果があるハーブです。

参考:「風邪症状緩和用食品組成物」


★レモンマートルをより詳しく知りたい方はこちら

ハーブを使った風邪予防法

ハーブを使ったおすすめの風邪予防法を紹介します。
自分にあった活用法を試してみください。


『ハーブティー』風邪症状の緩和に!

ハーブティーにして飲むことで、ハーブの薬効成分がカラダに吸収されやすく、ハーブのビタミンやミネラルなども摂ることができます。
免疫力を高め、疲れやストレスによる風邪への抵抗力の低下を抑える効果が期待できます。
いつものお茶の代わりにおすすめのハーブをハーブティーにして飲むことで、日頃から風邪をひきにくいカラダ作りをサポートしてくれます。
風邪のひきはじめには、発汗の働きがあるといわれているエルダーフラワーやリンデンなどがおすすめです。1日3杯を目安に飲んでみてください。


『うがい薬』喉の乾燥やイガイガに!

風邪は、鼻や喉に症状がでやすいのが特徴です。
鼻や喉は粘液が粘膜を覆うことでウイルスやホコリなどが直接付着し、感染するのを防ぐのですが、大気が乾燥する季節は粘膜も乾燥しやすく、風邪をひきやすくなります。
そこでおすすめなのが、粘液質の成分を多く含むハーブを使ったうがいです。
とろっとした粘液質が、粘膜を潤し、外敵から守ってくれます。
リンデンは、粘液質(アラビノガラクタン)が豊富に含まれており、うがい薬におすすめです。
風邪のひきはじめや喉のイガイガを緩和してくれます。
また、エルダーフラワーは、喉や口腔の感染症予防に、よくうがい薬として用いられているハーブのひとつです。


『芳香浴』風邪をひかない環境作りに!

風邪予防に欠かせないのは、まず、風邪をひかない環境を作ることです。
抗菌・抗ウイルス作用のあるハーブを使って芳香浴をし、部屋の隅々まで成分を行き渡らせ、室内を除菌してみましょう。

ディフューザーやアロマランプなどの芳香器具がなくても、ボウルや洗面器で代用できます。
ボウルに1ℓほどのお湯を入れ精油5滴ほどをたらし、蒸気とともに香りを行き渡らせます。乾燥防止にもなります
お湯が冷めてきたら熱い湯を足すと、効果を長く保てます。

芳香浴を行った後の湯は、入浴剤として活用できます。


『ハーバルスチーム』喉の痛みや鼻づまりに!

喉の痛みや鼻づまりには、ハーバルスチームがおすすめです。
ハーブが持つ薬効成分を蒸気と一緒に吸入することで、喉や鼻の粘膜が潤い、喉の痛みを緩和し、鼻の通りをよくしてくれます。
痰が気になる時にもおすすめです。

【用意するもの】
・ドライハーブ 10g(精油なら1~2滴)
・湯(80℃前後) 1ℓほど
・洗面器
・バスタオル

【手順】
1.洗面器にハーブ(または精油)とお湯を入れる
2.洗面器を覆うようにバスタオルを被り、顔を水面から15cm位に近づける
3.大きく呼吸し、3分ほど蒸気を吸入する

ハーバルスチームを行った後の湯は、入浴剤として活用できます。

※精油を使用の際は、精油成分が目に刺激となるので、目を閉じて行ってください。
※咳がひどい時には蒸気が刺激となり咳き込むことがあるので、行わないでください。


『アロマバーム』咳や鼻づまりで呼吸がつらいときに!

咳や鼻づまりで呼吸がつらい時は、アロマバームがおすすめです。
ワセリンに抗菌作用がある精油を混ぜて胸元に薄く塗ることで、精油成分が呼吸器に作用し、呼吸しやすくしてくれます。

【用意するもの】
・ワセリン 10g
・精油 2滴
・保存容器(化粧品を小分けするクリームケースなど)
・竹串または爪楊枝

【手順】
1.煮沸消毒した保存容器にワセリンと精油を入れ、竹串でよく混ぜ合わせる
2.清潔にした指で少量を取って胸元に薄く塗布する

ワセリンは、薬局で医薬品の「白色ワセリン」を選ぶと精度が高く安心です。
保管は、直射日光や高温多湿な場所は避け、1ヶ月ほどを目安に使い切ってください。

※肘の内側に少量試し塗りして、肌が赤くなったり痒くなったりしないか確認してからお使いください。
※お子さま(3歳以上)が使用する場合、精油はレシピの半分以下を目安にしてください。
※3歳未満のお子さまには精油を使用しないようにしてください。


『マスクスプレー』日々の風邪予防に!

マスクは手軽にできる風邪予防のひとつです。
市販の不織布マスクに抗菌作用のあるアロマスプレーをマスクにひと吹きすると、ハーブの薬効成分が鼻や喉の粘膜を守ってくれます。
風邪の流行時期には、外出時だけでなく、就寝時にアロママスクをするのも効果的です。

【用意するもの】
・精油 3滴
・無水エタノール 3㎖
・精製水 20㎖
・スプレー容器
・不織布マスク

【手順】
1.煮沸消毒をしたスプレー容器に精油、エタノール、精製水を入れてよく振る
2.マスクの外側にスプレーを吹きかける

ルームスプレーとして活用することもできます。
保管は、直射日光や高温多湿の場所は避け、2週間以内に使い切るようにしましょう。

※マスクの内側には刺激が強すぎるのでスプレーしないでください。
※使用量は、わずかに香る程度にしましょう。


風邪予防に効果的なハーブと相性の良いハーブ

風邪予防におすすめのハーブ、エルダーフラワー、エキナセア、リンデン、レモンマートルと相性の良いハーブを紹介します。


エルダーフラワー&ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールには鎮痛作用があり、頭痛などを和らげる効果や、喉の炎症を抑えて痛みを緩和したり、咳を鎮めるなどの効果が期待できます。
エルダーフラワーとブレンドすることで、抗炎症、保温効果が高くなります。
甘みがあるのでお子さまにも飲みやすく、ミルクティーにしても美味しくなります。

★エルダーフラワーをより詳しく知りたい方はこちら

★カモミールをより詳しく知りたい方はこちら

エキナセア&ルイボス

ルイボスティーも抗酸化作用が強く、健康維持や風邪予防に向いているハーブで、免疫力をアップするエキナセアとのブレンドは、風邪対策にぴったりのブレンドです。
エキナセアだけでは飲みにくいという方やお子さまにも飲みやすいブレンドティーです。

★エキナセアをより詳しく知りたい方はこちら

★ルイボスをより詳しく知りたい方はこちら

リンデン&ペパーミント

ペパーミントは、鼻水やくしゃみなどを緩和する効果があるとされています。また、抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染予防に効果的とされています。
ドイツでは、風邪のひき始め、風邪やそれに伴う咳などに、リンデンとペパーミントをブレンドしたハーブティーが処方されるそうです。
リンデンの温かみのある香りとペパーミントの清涼感のあるすっきりとした味わいで、甘みのある爽やかなブレンドになります。

★リンデンをより詳しく知りたい方はこちら

★ペパーミントをより詳しく知りたい方はこちら

レモンマートル&タイム

タイムは、ハーブの中でもとりわけ殺菌力が高く、呼吸器の細菌やウイルスを殺菌するはたらきがあり、気管支の不調や喘息、咳の緩和、また、痰を取り除く去痰作用もあります。
抗菌・抗ウイルス作用のあるレモンマートルとの相乗効果で、風邪やインフルエンザなどの予防に効果が期待できます。
タイムは少しほろ苦いですが、爽やかな香りのレモンマートルとブレンドすることで飲みやすくなります。

★レモンマートルをより詳しく知りたい方はこちら

★タイムをより詳しく知りたい方はこちら

まとめ

日頃の手洗いやうがい、規則正しい生活をベースに、ハーブを取り入れた生活習慣を実践することで、風邪予防だけでなく、日々の健康維持や免疫力アップにも役立ちます。
風邪予防に効果的なハーブティーを毎日の習慣にすることが手軽で効果的ですが、自分に合った活用法をみつけ、ハーブを上手に活用してみましょう。


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