クローブでゴキブリ対策!忌避効果を高める効果的な使い方や対策グッズ

スパイスの「クローブ」がゴキブリ対策に有効なの、ご存じですか?

クローブの持つ成分に、ゴキブリに対する強い忌避効果があり、ゴキブリの通り道などにクローブを設置することで寄せ付けなくなり、姿を見る機会が減る!という嬉しい効果が期待できます。また、クローブは市販の殺虫剤に比べて安価で、天然成分なので体にも環境にも安心です。

ただし、殺虫効果の期待は薄く、寄せ付けなくする「忌避」が主な対策方法になります。姿も見たくない!という方には特におすすめです。

ここでは、ゴキブリ対策の忌避効果を高める効果的な使い方や、対策グッズの作り方クローブを使う際の注意点などをご紹介します。

クローブとは?

クローブは、インドネシア原産のフトモモ科の植物で、その花が咲く直前につぼみの状態で摘み取り乾燥させたものがスパイスとして使用されています。
乾燥させると小さな釘のような見た目であることから、フランス語で釘を意味する『clou』から『clove』と呼ばれるようになったと言われています。

クローブには、「オイゲノール」という芳香成分が含まれ、この成分には高い忌避作用があり、ゴキブリ忌避に効果が高いことが明らかになっています。オイゲノールには他にも、高い殺菌・抗菌作用や、抗炎症作用もあるため、歯科治療などにも利用されています。

参考:「ゴキブリ忌避剤」

クローブによるゴキブリ対策のメリットとは?

市販の殺虫剤よりも、クローブでゴキブリ(以下G)対策する良い点をみてみましょう。


天然成分で安価!

クローブは天然素材!
クローブは料理にも使われるスパイスで、完全に天然素材なので、子どもがいるご家庭や、観葉植物があるお家では安心して使用でき、また食品庫や食器棚などにも置くことができます。
また、市販の置き型殺虫剤よりも安く購入することができるため、家計にもかなりやさしいという声も!


アロマ効果

クローブは、バニラのような甘い濃厚な香りの中に、ツンとしたスパイシーな香りが混ざったような香りです。エキゾチックでオリエンタルな香りは、アロマや香水に使われるなど人気があります。
ハーブの香りやアロマテラピーが好きな方は、ゴキブリ対策と同時に、リラックス効果などのアロマ効果も期待できます。


クローブを使ったゴキブリ対策グッズの作り方

クローブを使ったG対策グッズをご紹介します。


クローブパック

【用意するもの】
・乾燥クローブ(ホール)100g:目安は、一軒家で100g程度、アパートやマンションで50g程度
・お茶パック
・スプーン:カレースプーンくらい
・マスキングテープ:壁の側面などに貼り付ける用

【手順】
1.スプーンで一杯分、お茶パックに入れる
2.Gの侵入経路に置く
3.家具の裏などは、マスキングテープで壁に貼り付ける

なるべく床に近い、壁の低いところに設置し、家具の陰や薄暗いところ、家電の裏や冬でも温かいところを重点的に置きましょう。

見えるところには、インテリア感覚で使えるおしゃれなクローブパックもおすすめ!
お茶パックを布製のサシェパックに代えたり、麻紐でくくって壁にぶら下げるだけでもおしゃれに♪

1年程度、効果が持続するとされていますが、香りや状態を見て取り替えましょう。


クローブスプレー

【用意するもの】
・乾燥クローブ(ホール):クローブのアロマオイルでも代用可
・スプレーボトル
・エタノール
・ベビーオイル

【手順】
1.スプレーボトルの6分目くらいまでクローブを入れる(アロマオイルで代用する場合は、オイルを数滴垂らす)
2.スプレーボトルの8分目くらいまでエタノールを入れる
3.ベビーオイルを4滴ほど垂らす
4.全体をなじませて数日置き、クローブの成分を抽出する

クローブの成分が入ったアルコールミストを作り、吹きかけて使用する方法です。忌避材としても使えますが、Gに直接吹き付けて使用することもできます。

クローブパックと比べて忌避効果は弱めですが、クローブパックだと子どもの誤飲が気になるという方や、常にゴキブリよけを携帯しておきたい方にはおすすめです。
効果は数日で薄れてしまうので、Gの増える夏前から、こまめに吹き付けることで効果が上がります。


クローブアロマ

【用意するもの】
・クローブのアロマオイル:天然成分のもの
・アロマポットやアロマディフューザー:アロマストーンでも可能ですが、香りの拡散力が弱めです

G対策のクローブアロマを作る場合は、天然成分100%のエッセンシャルオイルを使いましょう。合成香料を使うと効果がないので注意が必要です。

アロマを焚くことで対策ができるお手軽な方法ですが、効果があるのはアロマを焚いている時だけなので、気になる場所では頻繁に焚いておく必要があります。

クローブのエッセンシャルオイルやアロマオイルの道具を既に持っている方におすすめです。アロマを楽しみながらG対策ができます。
ただし、妊娠中の方は使用を控えてください。


クローブのゴキブリ対策の効果的な使い方

クローブを使ったG対策は、殺虫効果ではなく、寄せ付けないことなので、効果的な使い方をして、忌避力を高めましょう。
忌避力を高めるのに大事な点は、設置場所です!
クローブパックやミストを設置や散布するのに適した場所をチェックしてみてください。


設置場所①:Gの侵入口

Gの侵入口とは、外からGが入ってくる可能性がある場所のことです。具体的には以下の場所です。

・玄関
・窓際
・システムキッチンの裏など、家の基盤とつながっている隙間
・排気口や換気扇など、家の外とつながっている場所
・エアコンのドレンホース(エアコン内部にたまった水を、外に排出するためのホース)


設置場所②:Gの歩く道

Gは基本的に壁際や部屋の隅を歩きます。そのため、侵入口から続く壁際にクローブを設置(散布)すると効果が上がります。
具体的には、以下の場所をチェックしてください。

・部屋の角
・侵入口から家具の隙間へ続く壁際
・家具と壁の隙間
・ベッド下の壁際


設置場所③:Gの好む場所

Gが好むのは、「湿度の高い場所」「食べ物がある場所」「暖かい場所」です。
以下のポイントをチェックし、設置してください。

・冷蔵庫の隙間
・キッチンの引き出しの中
・シンクの下
・洗濯機の裏
・洗面所や脱衣所の隅
・洗面所の引き出しの中
・テレビの裏
・押し入れやクローゼット


設置場所④:家の外でGが好む場所

Gは堆肥の匂いや水分が大好きなので、ガーデニングをしている方は設置ポイントをチェックしてください。

・ガレージやガーデニング用品を置いている倉庫
・植木鉢の周りやプランタースタンド
・ベランダの隅

家の外にクローブパックを設置する場合は、家の中で使用したパックを再利用するのもおすすめです。設置しないよりも、格段にGが寄りつきづらくなります。


クローブの効果がなかったという方は!

G対策は清潔な環境も大事です!
クローブのG対策やってみたけど効果がなかったという方、もう一度チェックしてみてください。


クローブはホールを使う!

G対策に使うクローブは、パウダーではなく砕く前のホールを使ってください。パウダーは、香りが飛びやすいので、効果が低いです。

一般的なご家庭で、クローブは100gもあれば足ります。余ったらお料理やチャイなどに使うことができます。


食べこぼしを放置しない!

G対策で大事なのは、清潔なことです。
嫌いなクローブの香りがしていても、それ以上にGにとって美味しそうな食べこぼしや油汚れがあれば寄ってきます。

・食べこぼしを放置しない
・コンロの油汚れを放置しない

キッチンをいつも全部ピカピカにする必要はありません。最低限、食べこぼしとコンロの油汚れに気をつけるようにしましょう。


水濡れを放置しない!

Gは水が大好きで、少しの水があるだけで生きていけます。
Gが活動するのは夜が多いので、キッチンや洗面所は、寝る前に軽く水を拭くなど、濡れたままにしないことが大切です。

また、フケや髪の毛などのたんぱく質もGのエサになります。フケや髪の毛、爪など、体から出るゴミを放置しないようにしましょう。


クローブをG対策に使用する際の注意点

G除けの効果が高く安全性も高いクローブですが、犬猫などのペットには毒性があるので、使用しないようにしましょう。
また、小さな子どもがいる場合は、間違って食べてしまう恐れがあるので、クローブパックは手の届かない場所に置くか、使用を控えましょう。

クローブや他のスパイスでのG除けは、いずれも殺虫効果は低く、Gを寄せ付けないようにする対策です。
既に家の中にGの巣がある場合や、掃除をしたりしてもGがいなくならない場合は、本格的な駆除をすることをおすすめします。


まとめ

クローブの芳香成分オイゲノールには、高い忌避作用があり、G対策に役立つスパイスです。
天然素材で市販の殺虫剤より安価、アロマ効果も期待でき、安心してお使いできるおすすめのG対策です!
ただし、あくまでも、殺虫効果よりもGを寄せ付けないようにする対策です。
また、G対策には、家の中を清潔にして、Gが好む環境にしないことが大切です。


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