シナモンには種類がある!?美容や健康に気になる成分や効果・効能とは。ニッキとの違いも。


近年、TVや雑誌など様々なメディアでその効果や効能が紹介されて注目、人気が増している「シナモン」
シナモンは美容・健康それぞれで注目されており、エイジングケアや毎日の生活をサポートしてくれる食品として毎日摂る方が増えているスーパーフードのひとつです。

お菓子や飲み物に利用されることが多く、有名なスパイスであるシナモンですが、その種類や注意点、使い方などは意外と知らない方が多いのではないでしょうか。

スーパーフードとも呼ばれ、美容や健康、カラダに嬉しい注目のシナモンを詳しくご紹介します。

シナモンとは?歴史

シナモンは、クスノキ科の常緑樹の肉桂(ニッケイ)の樹皮を乾燥させて作られたスパイスのことです。
インドやインドネシア、ベトナム、中国南部などで生産されている「カシア」と、スリランカ産の「セイロンシナモン」があり、セイロンシナモンは、「真のシナモン」とも呼ばれ、最高級とされています。

シナモンは、世界最古のスパイスとして知られ、古代バビロニアのくさび型文字で書かれた粘土板や古代エジプトの古文書にもその名が記されています。
エジプトではミイラを保存する防腐剤として、また、甘さとスパイシーな香りを併せもつことから、何千年もの間、香水や儀式の精油の原料としても活用されてきました。
香辛料や漢方薬としても用いられ、漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、アジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。

日本には、飛鳥時代に遣唐使によってもたらされ、奈良時代には貴族などの上流階級の間で生薬として使われていたといわれています。
現在は、清涼感のある甘くスパイシーな香りを活かし、お菓子や紅茶などにも利用され、「スパイスの王様」とも呼ばれています。


シナモンの種類

市場で流通しているシナモンは大きく2種類あります。
それが「セイロンシナモン(Cinnamomum verum)」と「カシア(Cinnamomum cassia)」です。

また、香りが似ていることからシナモンと同じものだと思われている、八つ橋などに使われている「ニッキ」。

それぞれ、香り・味だけでなく、加工方法、見た目などに特徴があります。
混同されやすいこの3つのスパイスの違いをみてみましょう。


セイロンシナモン

セイロンシナモンは、一番外側の樹皮を取り除き、「内樹皮」と呼ばれる薄い樹皮を何層にも重ねて丸めながら形を整え、乾燥させて作られます。
明るい茶色をしており、ステックは手で簡単に崩せるほど柔らかく、何層にも重ねているため、きめ細かく繊細さが特徴です。

セイロンシナモンはより高級なシナモンと言われており、優しく甘い上品な香りが特徴のシナモンです。
セイロンは産地であるスリランカの旧称であり、セイロンシナモンは「真のシナモン」と呼ばれることもあります。

成分にも決定的な違いがあります。
シナモンの独特な風味の元であるオイゲノールという成分は、セイロン産のシナモンのみに含まれる成分で、カシアとニッキには含まれていません。
オイゲノールには、殺菌作用や鎮痛効果があり歯医者の麻酔にも用いられることから鎮痛効果の高さがうかがえます。
また、虫が嫌う香りのため防虫効果があるといわれています。カビを抑える働きもあります。

〖特徴〗
・高級品種、スリランカで栽培
・上品で優しい香りとマイルドな風味
・味に辛みはない
・ステック状では柔らかく、細かく何層にも重なった見た目
・殺菌作用、鎮痛効果、防虫効果が期待されるオイゲノールが含まれている


カシア

カシアは、一番外側の樹皮は残したまま使われ、そのまま細く丸めて乾燥させて作られるため、とても厚い一枚の木のような見た目で、手では崩せないほどの固さです。
色はセイロンシナモンよりも赤みが強いです。

カシアはスパイシーな香りが特徴で、一般に流通しているシナモンの多くはこちらのカシアであることが多いです。
中国やインド、ベトナムなどアジアの様々な国で栽培されており、セイロンシナモンと比べて、より安価で流通しているシナモンでもあります。

〖特徴〗
・流通しているシナモンの多くはカシア、アジア各地で栽培
・濃厚な甘い香りとスパイシーな後味
・ステック状ではとても固く、一枚の木のような厚み


ニッキ

ニッキとシナモンの違いは、どちらもクスノキ科の肉桂から作られたものなのですが、ニッキは日本産の肉桂からできたものを指します。
シナモンは樹皮であるのに対し、ニッキは根の皮を使っています。
幹の樹皮は2年程で取れますが、根の部分は15年程かけて育つことから取れるまでに時間がかかり、また根を手作業で堀り返すことから、生産には手間がかかり、収穫量が少なく、希少のためシナモンより高価です。

シナモンと香りはよく似ていますが、味は強い辛味があります。

〖特徴〗
・日本産の肉桂で根の皮からできている
・甘い香りでありながら、爽やか且つ強い辛味
・手間ヒマがかかるためシナモンより高価




シナモンの効果・効能

近年の研究によりシナモンに含まれる成分「シンナムアルデヒド」が毎日の健康生活をサポートしてくれる事が分かり、健康面からも注目を集めています。
シナモンは、私たちの毎日の生活を、美容や健康面からサポートしてくれるとても嬉しいスパイス、スーパーフードです。

《こんな方におすすめ!》

・冷えが気になる方
・シミやシワが気になる、手軽にエイジングケアをしたい方
・毎日の健康生活を食からサポートしたい方


冷え性改善

シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」は、毛細血管を作る物質を活性化させる働きがあるといわれています。
身体の冷えを取り除き、冷えからくる肩こり、関節痛、腹痛、下痢、月経痛などの痛みにも効果が期待できます。


肌のシワやくすみ改善

シナモンは、血の巡りを良くし、酸素や栄養を細胞の隅々まで届かせ、肌のシワやくすみ、目のクマを改善してくれる効果が期待できます。
また、抜け毛や骨がもろくなるのを予防してくれる効果もあるといわれています。

参考:「生姜、ターメリック、シナモンを配合したハーブクリームは、しわの形成を遅らせる可能性があります」 コスメティックデザイン・アジア

生活習慣病の予防

シナモンに含まれる飽和脂肪酸のひとつ「アラキドン酸」は、悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
また、シナモンには毛細血管の炎症を防ぐ働きもあるので、動脈硬化や血栓を防ぎ血圧を下げる効果や糖尿病を予防する効果が期待できます。


胃腸の働きを助ける

シナモンは、生薬では「桂皮」とよばれ、食欲不振や胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる芳香性健胃薬として多くの胃腸薬に配合されています。

シナモンの抗菌作用と抗炎症作用は、腸の健康をサポートする主な方法だと考えられており、食欲不振および胃腸管の軽度のけいれん状態、満腹感、鼓腸などの消化不良の症状に対して示されています。

参考:「シナモンの8つの利点:摂取量と安全性」 The Botanical Institute

風邪の予防・解熱作用

シナモンは、発汗・解熱作用があり、風邪の予防や風邪の初期症状に効果が期待できます。
風邪のひきはじめの特効薬として知られる、桂枝湯や葛根湯にも使われています。


抗酸化作用の高さに注目!

アメリカ農務省で開発された ❝抗酸化作用の高さ❞ を表した評価法で【ОRAC】があります。
シナモンは、そのОRACで第2位の高さを誇っています!

抗酸化作用とは、「カラダをサビ付かせない働き」のこと。
活性酸素は、加齢・ストレス・喫煙・アルコール・激しい運動・紫外線などによって増えると言われてます。
増え過ぎると体内の細胞が傷つけられてダメージを負い、体の老いを加速させてしまいます。
特に病気の90%は活性酸素が何らかの影響を及ぼしていると言われています。

そこで!
これらのダメージに対抗するのが、抗酸化作用です。

抗酸化力が高ければ、活性酸素を抑え、身体の衰えや、シワ・シミといった肌の老化を防ぎ、また、生活習慣病の予防など、健康にも美容にも効果が高まります。
健康的な身体を維持したい方は、ОRAC値の高い食品を積極的に取り入れてみましょう。

ちなみに、
1位・・クローブ
3位・・オレガノ
と、スパイスが上位を占めています。


シナモンの一日の摂取量と副作用

カラダに嬉しい成分が豊富なシナモンですが、いくつか注意点があります。
シナモンに含まれる成分のひとつである「クマリン」は大量に摂取すると肝臓に影響が出ると言われています。

セイロンシナモンとカシアではこのクマリンの含有量にも違いがあります。

セイロンシナモンはこのクマリンの含有量がカシアの「250分の1以下」と言われており、ほとんど含まれておりません。
そのためセイロンシナモンの場合は、通常使う限りでは特別に気にすることなく食べることができます。

一方、「カシア」についても健康への影響は「比較的長期間にわたり大量摂取しない限り懸念されない」とされていますが、長期にわたり摂取する場合は、以下を目安に注意しながらお摂りください。

◆カシア摂取目安(※参考:内閣府食品安全委員会Webサイト)
・体重60kgの大人…1日当たり2g未満(小さじ1弱)
・体重15kgの子ども…1日当たり0.5g未満


シナモンの選び方

セイロンシナモンを選ぶ

シナモンは、断然『セイロンシナモン』がおすすめです!
先に記載したように、カシアには「クマリン」という肝臓に副作用がある成分が含まれています。
また、健康・美容効果がある成分「オイゲノール」は、セイロンシナモンにしか含まれていません。
そのため、健康・美容のために毎日シナモンを食べる場合は、セイロンシナモンを選ぶことをおすすめします。


国内選別充填されたものを選ぶ

シナモンパウダーは樹皮を使用しているため、パウダーにする際、樹皮の形のまま残っていたり、同時によく不純物が含まれていることがあります。
そのため国内で再度検品を行い、充填している物を選ぶことがおすすめです。


シナモンとはちみつの健康相乗効果

シナモンは、はちみつと一緒に摂ることで健康効果が上がる注目の食材です。
海外では自然療法の研究が進んでおり、シナモンとはちみつの健康効果を記す論文や、実際の医療現場での使用も認められています。

「はちみつ」は元祖栄養食とも言われ、栄養が豊富!
はちみつの栄養成分の約80%を占めるブドウ糖と果糖は疲労回復に有効と言われ、ポリフェノールは動脈硬化予防につながる血管系の保護の他、グルコン酸やオリゴ糖が腸内環境も整えてくれます。

「シナモン」はアメリカの医療機関が分析した論文にて、「血糖値のコントロールや中性脂肪値を下げる、悪玉コレステロールを減らす働きがある」と認められました。
この二つを一緒に摂取する事で、血管の掃除屋ともいわれる「アディポネクチン」という善玉ホルモンが増加し、血液をサラサラに整えてくれ、さらに脂肪の吸収を抑える事でメタボ防止にも効果が期待されています。

また、はちみつとシナモンは体の内側も整えてくれるので、肌質改善や気分の落ち込みのケアに期待がされています。
特に季節の変わり目など、体調を崩しやすい時などにおすすめの組み合わせです。


シナモンの使い方・レシピ

お菓子や飲み物に使われていることが多いシナモン。
シナモンはパウダータイプとステックタイプでお好みに合わせてお使いいただけます。

毎日簡単に取り入れる方法のひとつは、飲み物に入れることです。
コーヒーや紅茶などにシナモンパウダーを入れて混ぜたり、ステックを入れてかき混ぜながら香りを楽しむこともできます。
シナモンは水溶性ではないため、パウダーでも飲み物に溶けることはありません。
かき混ぜながらお飲みいただく事で、だまになったりカップの底に溜まらず美味しくお飲みいただけます。

その他にもヨーグルトにかけてお召し上がりいただくのもおすすめです。
特にセイロンシナモンは上品で優しい香りとフルーティーな甘さがヨーグルトと相性が良く、シナモンの甘さがより引き立ちます。

毎日食べたり、飲んでいるものにそっと一振りするだけで取り入れやすいのも、シナモンが注目され人気のある食品の理由です。


食パンの耳でシナモンロール

[ココット2個分]

・食パンの耳 4枚分(約70g)
・溶かしバター(無塩) 20g
・シナモンシュガー 小さじ1/2
〈卵液〉
 ・溶き卵 1/2個分
 ・牛乳 30g
 ・砂糖 20g
〈アイシング〉
 ・砂糖 30g
 ・水 小さじ1

1.オーブンを200℃に予熱する
2.ボウルに卵液の材料をいれ混ぜる
3.パンの耳を卵液に5分程浸ける
4.ココットに溶かしバターを塗る
5.4に3を巻いていれ、溶かしバターを塗り、シナモンパウダーをふる
6.同様にもう一段重ねて入れ、溶かしバターを塗り、シナモンパウダーをふる
7.200℃のオーブンで約10分程焼き目がつくまで焼く
8.ボウルにアイシングの材料を入れ混ぜる
9.7にアイシングする

余った食パンの耳で簡単にできるシナモンロールです。
クルミなどを挟んでもおいしいですよ。
ココットは直径7㎝の目安量です。


バナナシナモンオープンサンド

・デニッシュや食パン 
・バナナ
・シナモンパウダー
・はちみつ
・お好みのナッツ

お好みのパンにスライスしたバナナをのせ、お好みでナッツやドライフルーツなどを散らばせて、シナモンパウダーを振りかけ、はちみつを回しかけたら出来上がり!

朝食にもおやつにもなるオープンサンドです。


シナモン焼きりんご

・りんご 1個
・バター 大さじ1
・グラニュー糖 大さじ2
・シナモンパウダー 小さじ1/4
・バニラアイスクリーム お好みで
・スペアミント 適量
〈シロップ〉
 ・砂糖 大さじ1
 ・水 40㏄

1.りんごの皮をむき、8等分のクシ形切りにする
2.フライパンにバターを溶かし、弱火でりんごを焼き、しんなりとしてきたらグラニュー糖を入れる
3.りんごにとろりとテリがでてきたらシナモンパウダーを加え、全体になじませたら火を止める
4.鍋にシロップの材料とりんごの皮を入れ火にかけ、3分程煮たら火を止め、皮を取り出す
5.3を皿に盛り、バニラアイスクリームを添えて4をかけ、スペアミントを飾る

シナモンの甘みとりんごの酸味が合います!
お好みでシナモンをさらにかけてもGood!


かぼちゃのシナモン豆乳スープ

・かぼちゃ 350g
・豆乳 400cc
*野菜ブイヨン  小さじ2
*塩 小さじ1/2
*オリーブオイル 大さじ1 1/2
*こしょう 少々
*シナモンスティック  1本
*ナツメグ 少々
*グローヴ 少々

1.鍋にかぼちゃが1/3つかるくらい水を入れ柔らかくなるまで煮る
2.火を止め、豆乳200㏄を入れ、ハンドブレンダーなどでかぼちゃの形がなくなるまで撹拌する
3.残りの豆乳を入れしっかり混ぜ、*を入れ温める
4.塩コショウで味の調節をする

スパイシーな濃厚スープのできあがりです。
温かくしても、冷やしてもおいしくいただけます。


まとめ

近年の研究により、冷えや、美容・健康をサポートしてくれると言われ、スーパーフードとして注目されている「シナモン」。
「セイロンシナモン」と「カシア」、よく似た「ニッキ」はそれぞれ違った特徴を持っていますので、違いを見極めて使ってみてください。



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