デーツがダイエットに効果的な理由とは？注意点。健康・美容効果も。

デーツは、日本ではナツメヤシとも呼ばれ、黒糖のような濃厚でクセのない甘みが特徴の果実です。
「スーパーフード」と呼ばれるほど栄養価が高く、エジプトの女王クレオパトラも愛したといわれ、古くから健康にも美容にもよい食材として重宝されてきました。
近年では、ドライフルーツとしてスーパーやドラッグストアなどで目にすることが多くなり、最近は、その甘みを活かし、ダイエット中でも甘い物をガマンせずムリのないダイエットをサポートしてくれるダイエット食品としても注目されています。

デーツは、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、ダイエットのサポートをしてくれるたくさんの栄養素を含んでいます。
ダイエットに効果的な理由をみてみましょう。

デーツのカロリーは100ｇあたり266kcal、一つの実（約20g）は53kcalであるため、カロリー制限をするダイエットの場合でも罪悪感なく食べられる点が魅力です。また、脂質も少なく100gあたり0.2gです。脂質の量が気になる方には嬉しいポイントです。

デーツは、血糖値の上昇スピードを表すGＩ値が31～50と、低GI食品です。（GＩ値が低いほど血糖値の上昇が緩やかで、GＩ値55以下が低GＩ食品に分類されます。）　
血糖値が急上昇すると、肥満の一因となるインシュリンが分泌されやすくなります。低ＧＩ食品のデーツは血糖値の上昇が穏やかでダイエットに適してると言えます。

<カルシウム・ビタミンＢ群・亜鉛>
これらの栄養素は、イライラを鎮める働きがあります。
ダイエット中や日々の生活のイライラは暴食につながりやすいですが、これらの栄養素はストレスを緩和してくれる効果が期待できます。

<マグネシウム・食物繊維>
便通をよくする働きがあります。効率よく老廃物を排出し身体の内側をすっきりしてくれます。
食物繊維も、糖の吸収を遅らせ血糖値の上昇を緩やかにし、「肥満ホルモン」と呼ばれる「インスリン」の分泌を抑える働きをしてくれます。

<カリウム>
体内の余分な塩分を排出し、体内の水分量を調整してくれます。それによりむくみが解消される効果があります。

<ビタミンＢ2・亜鉛>
糖質の代謝を促進します。
また、ダイエット中で肉類を控えるなど亜鉛が不足しがちになると免疫力が低下します。デーツでしっかり補いましょう。

デーツは身体にいいとはいえ、たくさん食べると糖質過多になります。
食べる時間帯や、食べ過ぎを防ぐためによい、他の食品との食べ合わせもみてみましょう。

ダイエット中は、できるだけ朝か昼に食べましょう。デーツに含まれる糖質の多くは、日中の運動、勉強、仕事のエネルギーとして即効性の高いものです。夜に食べると、消費しきれないエネルギーが蓄積されてしまいます。

１日、２～３個が目安です。
濃厚な甘さとしっとり、しっかりした食感は少量でも満足感が得られます。

<オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系のフルーツ>
柑橘系のフルーツに含まれるビタミンＣには、メラニン生成を抑制し美肌効果が期待できます。ダイエット中は栄養が偏り肌荒れしやすいので、補足した方がよい栄養素です。
また、柑橘系の爽やかさはデーツの甘みととても合います。

<くるみやアーモンドなどのナッツ系>
クルミやアーモンドに含まれるビタミンＥや不飽和脂肪酸はエイジングケアに役立つ栄養素です。デーツには含まれない栄養素なので一緒に食べることで健康的にダイエットができます。
カリカリとしたナッツの食感とも相性がいいです。

デーツには、食物繊維や鉄、銅、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、ビタミン類、βカロテン、ポリフェノールなど、豊富な栄養素が含まれており、ダイエット以外にも健康や美容にもよい様々な効果効能が期待できます。

デーツに含まれるβカロテンは、メラニン色素を減らす働きがありシミ・シワを抑制します。
また、鉄はコラーゲンの合成に必要な栄養素で、肌や身体の組織を健康に保ってくれます。
美髪効果がある亜鉛は、たんぱく質の代謝を促し髪の成長を助けます。

女性の悩みに多い貧血。
めまいやふらつき、口内炎や肌荒れなどさまざまな悪影響が起こります。
デーツは鉄、亜鉛、銅など貧血予防に欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。
鉄が足りていても銅が不足すると貧血になる恐れがあります。
デーツは、ドライフルーツの中でもトップレベルの銅含有量です。

高血圧の主な原因は、塩分の摂り過ぎによるものです。
デーツに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出し、水分量を正常に保つ働きがあるほか、血管や細胞の働きを助け、高血圧を予防します。
また、デーツに含まれるナイアシン（ビタミンＢ3）は、血管を拡張し、血液の循環を潤滑にします。

抗酸化作用のあるβカロテンは身体にとって有害な活性酸素を除き、皮膚や粘膜を健康に保ってくれます。
血管を正常に保ち動脈硬化を予防する効果が期待できます。
また、カリウムは血管の内側の不要物の付着を防ぎ、血液の流れが悪くならないように防止します。

デーツに含まれる亜鉛やカルシウムには、免疫細胞を活性化させる働きがあり、花粉症やアレルギーの抑制にも効果が期待できます。
カルシウムには、免疫細胞に適切な情報を伝達する働きがあります。
抗菌作用があるマグネシウムには、感染症の予防が期待できます。

デーツの甘みを活かして砂糖を使わないヘルシーで簡単にできるレシピをご紹介します。

・小豆　１カップ
・デーツ　１カップ
・水

１．よく洗った小豆とたっぷりの水を鍋で中火で茹でる
２．沸騰したらそのまま５分程煮てザルにあげる
３．鍋に小豆と水３カップを入れ火にかける
４．沸騰したら弱火にして小豆が柔らかくなるまで40～60分ほど煮る
５．冷たい水１カップを足しさらに煮る
６．小豆が柔らかくなったら刻んだデーツを加える
７．小豆をヘラで潰しながら水分を飛ばしお好みの固さになったら火を止め冷ましたらできあがり

砂糖不使用あんこのヘルシースイーツ！

・デーツ　３粒
・バナナ　１本
・くるみ　３粒ほど
・ヨーグルト　100ｇ
・豆乳　100㎖

種を取ったデーツと他の材料をミキサーで撹拌したらできあがり。

ミネラルたっぷり簡単朝ごはんに！

・デーツ　２粒
・オートミール　大さじ３
・ヨーグルト　150ｇ
・バナナやブルーベリーなどの果物　適量
・クルミやアーモンドなどのナッツ類　適量
・きなこ（お好みで）　適量

１．デーツの種を取りお好みの大きさにカット
２．ヨーグルトにデーツ、オートミールを入れ１～２時間冷蔵庫に入れておく（一晩おいてもよい）
３．お好みの果物やナッツ、きなこをトッピング

デーツとオートミールが水分を十分に吸収し、食べやすく消化もよくなります。

デーツの上品で濃厚な甘みは、ストレスの少ないダイエットをしたい方におすすめです。
身体に嬉しい栄養素もしっかり摂れるので、ダイエットをしながら身体の中からキレイを目指しましょう。