ドライフルーツの保存方法は?賞味期限が切れたらどうなる?アレンジ方法など。
果物の美味しさと栄養がギュっとつまったドライフルーツ!
最近は、栄養満点なドライフルーツでダイエットや、健康や美容の為にドライフルーツを取り入れる方が増えています。
その為、大袋で購入する方も多いと思いますが、実はドライフルーツは保存状態が良くないとカビが生えたり、早くに腐らせてしまったりします。
正しい保存方法を知り、少しでも長持ちさせて美味しく食べたいですよね!
ここでは、ドライフルーツの正しい保存方法や、賞味期限が切れているけど食べれるかの見分け方、大量のドライフルーツ活用法などをご紹介します。
ドライフルーツとは?
ドライフルーツは、保存性を高めるために果物を乾燥させて作られた食品です。
歴史は長く、紀元前から食事に取り入れられていました。
生の果物は、水分量が80~90%と高く腐りやすいので、傷みの原因となる水分を飛ばし乾燥させることで長持ちさせる方法としてドライフルーツができました。
乾燥させて水分を飛ばすことで果物に含まれる糖分が増え、長期的に長持ちさせることができます。
また、栄養が凝縮されているので体に良いといわれています。
ドライフルーツの中には、亜硫酸塩という漂白剤を使っているものもあります。果物の変色を防いだり、カビ防止、長期保存ができるという目的で使われているのですが、身体に良いものではないので亜硫酸塩が使われてないドライフルーツを選ぶことをおすすめします。
ドライフルーツの賞味期限は?
賞味期限とは?
賞味期限とは、未開封のまま正しい保存方法を守った状態で、“品質が変わらずおいしく食べられる期間”をいいます。
賞味期限を過ぎてしまった場合は、味の保証はできないけど期限が切れたからといって食べられなくなるわけではありません。
但し、一度開封すると期限に関係なく早めに食べることが推奨されています。
ちなみに、生鮮食品など傷みやすい食品に書かれている「消費期限」とは、同じく未開封で正しい保存方法を守った状態で“安全に食べられる期間”なので、過ぎたら食べない方がいいです。
ドライフルーツの賞味期限
・プルーン 【90日】
・いちご 【100日】
・アプリコット 【120日】
・マンゴー 【140日】
・レーズン 【160日】
・いちじく 【160日】
・クランベリー 【180日】
・パイン 【220日】
以上は目安です。
パッケージや販売方法によっても賞味期限は異なります。
光や熱を通さないアルミのパッケージで口がしっかりシーリングされ乾燥材が入っているのは長持ちしますが、透明の袋だったり、口はホチキスなどで閉じられて売られてるなど簡易的なものは保存期間が短くなります。
また、ドライフルーツの賞味期限は、そのフルーツの水分量によって変わります。
水分量の多いプルーンなどは期限が短めになります。
また、「砂糖不使用」と「砂糖を使用しているもの」があり、砂糖を使っているものの方が傷みにくく保存性が高くなります。
賞味期限切れのドライフルーツを食べる時の注意点
・変色している部分はないか
・そのフルーツではないニオイはしないか
・カビが生えていないか
・カビが生えているようには見えないけどカビ臭い
・すっぱくないか
・土のような味はしないか
・虫がわいていないか
このような状態のドライフルーツはかなり品質が劣化しているので食べないでください。
カビが生えていないように見えるけどカビ臭い場合は、内部でカビの菌糸が発生している可能性があります。食べないようにした方が無難です。
変色に関しては、近年の健康志向の高まりにより漂白剤されていない、乾燥させただけのドライフルーツも多くみられるようになりました。そのため自然由来の色合いの場合もあります。
ドライフルーツの天敵!「湿気」と「酸化」
「湿気」
ドライフルーツは水分量を減らして加工されているので湿気を吸収しやすく、水蒸気が含まれている空気に触れると湿気を吸ってしまいます。
食品が湿気ると食感が変わるだけでなく、雑菌が繁殖しカビが生えたり腐ってしまう原因になります。
空気中の水分量は温度が上がるにつれて増えるので、夏場は湿気りやすくなります。
特に日本の夏は湿度が高いのでより注意が必要です。
「酸化」
酸化とは、空気の酸素と食べ物に含まれる成分が結びついて新たな化合物が作り出されることです。
りんごをカットしてそのまま置いておくと茶色く変色するのが、それです。
酸化によって味が変わったり、栄養の働きが失われたり、また身体に悪影響がおよぶこともあります。
酸化は光や熱が加わることでさらに促進されます。
そのため、正しい保存方法が重要です。
開封後のドライフルーツの正しい保存方法
ドライフルーツの天敵「湿気」と「酸化」を防いで長持ちさせるにはどのように保存すればよいのでしょうか。
保存場所は冷蔵庫で!
開封したら、冷蔵庫で保存しましょう。
温度変化が少なく湿度が低い冷蔵庫は保存場所にもっとも適しています。
野菜室は、野菜を新鮮に保つために少し高めに湿度が保たれているので、湿気が天敵のドライフルーツの保存場所には適しません。
冷凍庫は、ドライフルーツの細胞が壊れ食感が悪くなるので不向きです。
保存容器は真空パックで!
開封後は、密閉、密封できる容器で保存してください。
ジップロックやタッパーなど、開封後は早めに保存容器にうつし真空状態に。
できれば、細菌がつかないようにゴム手袋などをして移すのがベストです。
保存容器には乾燥剤か脱酸素剤を入れる!
保存容器の中には一緒に乾燥剤か脱酸素剤を入れておきましょう。
ドライフルーツの中に入ってる乾燥剤か脱酸素剤をそのまま利用してもよいです。
湿気と酸化を防いでくれます。
未開封のドライフルーツの保存方法
未開封でも決められた保存方法を守らなければ酸化する恐れがあります。
必ず記載の保存方法を守りましょう。
直射日光は避け、冷暗所で保存、または冷蔵庫保存が一般的です。
どんなドライフルーツがおすすめ?
ドライフルーツは、見た目や保存期間を延ばすために化学薬品が使われているものが多く出回っています。
できるだけ天然のものを選び、本来の味わいを楽しみながらドライフルーツの栄養を摂り入れてください。
加糖していない
加糖されているものは、だれでも食べやすく味のばらつきも均一にできるので、出回っているドライフルーツの中で一番多いタイプです。
しかし、カロリーが高く、ダイエット効果があると言われているドライフルーツでも太りやすい食品になります。
また、砂糖自体も、精製砂糖を使用していることが多く、ミネラルなどの栄養素は含まれません。
カロリーだけが過多になるので、加糖されていないものがおすすめです。
保存料を使用していない
保存料は賞味期限を延ばすことができますが、化学薬品を使用しているため、身体に良いものではありません。
無添加のものを選びましょう。
漂白されていない
漂白は、色を整えて見栄えを良くし、保存期間を延ばす目的で行われますが、化学薬品が使われているためおすすめできません。
ドライフルーツは、自然に乾燥させたものがおすすめです。
ドライフルーツの活用法・アレンジ法
ドライフルーツをより長期に保存したい場合のアレンジ方法をご紹介します。
ドライフルーツが余って食べきれない場合や、賞味期限は切れてるけど食べられるドライフルーツの大量消費におすすめです。
アレンジ① ジャム
砂糖を使ったジャムは保存が利きます。
パンやスイーツ作りにも使えるのでおすすめです。
★【ドライフルーツからジャムの作り方。詳しくはこちら‼】
アレンジ② ラム酒漬け
アルコールにつけることで雑菌の繁殖を抑え長期で保存することができます。
・ドライフルーツ(オイルコーティングされてなく砂糖不使用のもの)
・ラム酒(どのラム酒でもОK)
1.漬け込むためのビンをしっかり消毒
2.お好みのドライフルーツをビンに入れる
3.ラム酒をドライフルーツが全部浸る高さまで入れる
4.一ヶ月から半年ほど漬ける
5.途中、ラム酒が減ってきたらラム酒を継ぎ足す
そのまま食べるのでも美味しいですが、パウンドケーキなどの焼き菓子に使ったり、アリスクリームに添えたり、バターやチーズに混ぜたらお酒のおつまみにもなります。
ラム酒は、バニラビーンズやシナモン、ナツメグなどのスパイスやハーブとも相性がいいです。
ドライフルーツを入れた後にこれらのハーブを入れラム酒を注げば、香りのアクセントになります。
漬けたものを焼き菓子に使いたい場合、大きめのドライフルーツはレーズンくらいの大きさにカットしてから漬けると使いやすいです。
漬けている途中、ドライフルーツがラム酒を吸いラム酒が減ります。ラム酒からドライフルーツが出ているとカビの原因となるので継ぎ足してください。
漬ける期間は1週間ほどでも食べることはできますが、アルコール分が強くでます。
最低1ヶ月ほど漬け込むとよいでしょう。
まとめ
ドライフルーツは保存食というイメージから長期で保存する方が多いですが、美味しく安全に食べるためにはドライフルーツも正しい方法で保存しないといけません。
ただし、正しい保存方法を守れば長く持たせることができ便利な食材です。
アレンジもきくので試してみてください。