スパイスの風味をキープする保存方法は?冷蔵はNG!活用法も。
料理やお菓子作りの風味付け、香り付けをするのに欠かせない「スパイス」!
一度に使う量が少ないため、開封した後も冷蔵庫や棚などにしまったままになってるという人も多いと思います。
スパイスは乾燥してるので日持ちしますが、保存状態がよくないと、せっかくの香りや風味がおちてしまいます。
ここでは、正しい保存方法やスパイスの保存に適さない場所、 スパイスの活用法をご紹介します。
スパイスの賞味期限
賞味期限とは、未開封で正しい保存方法を守った上で、「品質が変わらずおいしく食べられる期間」をいいます。
賞味期限が過ぎてしまった場合は、味の保証はできないけど期限が切れたからといって食べられなくなるわけではありません。
スパイスの賞味期限は、大体パウダー状のものだと1~2年、ホール状のものだと2~3年です。
一度に購入する場合は、ホール状のものを買い、使うたびに挽く方が長持ちします。
スパイスの弱点は「湿気」・「光」・「熱」!
スパイスは、湿気・光・熱に弱いので、必ずこれらを避けて保存、または使用しましょう。
最も注意すべきは「湿気」!
スパイスは、湿気を含んでしまうと色味や風味が格段に落ちてしまいます。
また、カビなどの原因にもなります。
特に調理中、蒸気の上がった鍋の上でスパイスの瓶の口を近づけて振り入れると、湿気る原因になるので注意しましょう。
直射日光は避ける!
光に当たっているとスパイスの酸化が進み、香りも味も悪くなります。
また、変色の原因にもなります。
熱は避ける!
熱で風味が飛んでしまったり、蒸気でスパイスが湿気ってしまいます。
高温になるところは避けましょう。
開封後のスパイスの正しい保存方法
スパイスの風味や香りを保ちながら長く保存できる方法をみてみましょう。
①保存場所
スパイスの保存で一番適してる場所は、冷凍庫です。
冷凍庫は温度も安定していて、光も当たらないので、スパイスの鮮度を維持できます。
使い切れないスパイスは小分けにして冷凍保存しましょう。
解凍せずそのまま使えるのも便利です。
使用頻度の高いスパイスは冷暗所で保存でも大丈夫です。
すぐ使う場合は、直射日光の当たらない戸棚においてもよいです。
②保存容器
密閉できるジッパー付きの保存袋や容器に入れ、しっかり空気を抜いて保存しましょう。
一緒に乾燥剤を入れると湿気を防いでくれます。
また、戸棚などに置く場合は、陶器などの容器に入れ、珪藻土でできているスプーンを入れておくと湿気防止になります。
③保存期間
開封後は空気に触れ、香りや風味が落ちていきます。
特にパウダー状のものは、空気に触れる面積が広いため劣化するのが早いです。
開封後は半年を目安に使いきりましょう。
未開封のスパイスの保存方法
・高温多湿を避ける
・直射日光を避ける
・温度変化の少ない場所で保存
未開封の場合は、常温で保存できます。
保存状態が良く、見た目、風味ともに問題なければ、賞味期限はあまり気にすることはありません。
スパイスの劣化の見分け方
・香りが弱まっている
・カビ臭い
・湿気で粉が固まっている
スパイスは乾燥しているので、劣化してるかどうか見た目では分かりづらいです。
香りや臭いで判別してください。
スパイスの保存に適さない場所
多くの方がスパイスの保存場所にしてるのではないでしょうか。
見直してみましょう。
冷蔵庫
スパイスを冷蔵庫に保存しているという方は多いと思いますが、冷蔵庫はスパイス保存に適しません。
冷蔵庫は温度も低く、光も当たりませんが、冷蔵庫の開閉を繰り返していると、密閉した袋の中でも結露が発生し水滴がついてしまいます。
香りや味が落ちるだけでなく、長期間の保存ではカビの原因になります。
コンロ付近
コンロ周りにスパイスを置いているという方も多いかもしれません。
コンロ周りは、調理中かなりの高温になります。
スパイスは熱に弱いので劣化が進んでしまいます。
置くのは、使い切れる量だけにしましょう。
シンク下・オーブンや炊飯器付近
シンク下は、夏場には高温多湿になります。
また、温度の変化が激しいオーブンや炊飯器の近くには置かないようにしてください。
温度差が大きいと保存容器内で結露が発生しスパイスが湿気ってしまいます。
スパイスの活用法
少し風味がおちてしまったスパイスや、残ってしまったスパイスの活用法をご紹介します。
ホールのスパイスは水に浸ける
程度にもよりますが、風味が落ちたスパイス(ホール)を水に浸けると、少し香りが蘇ります。
水に浸けた後、油で炒めるなどの料理に使えます。
パウダー状のスパイスはミックスする
使い切れなかったスパイスをミックスして使ってみましょう。
辛みのあるスパイス以外ならどの組み合わせでも合わせやすいです。
特に、クミン・ガラムマサラ・コリアンダーなどは、カレーにも使われるスパイスなので、オリジナルのカレー粉ができますよ!
シナモンスティックは芳香剤に
シナモンは、抗菌作用があり、またスパイシーな濃厚の香りが特徴なので、芳香剤としても活用できます。
シナモンスティックを麻ひもなどで結び、トイレや玄関に置くだけでおしゃれなインテリアにもなりますよ。
まとめ
湿気、光、熱に弱いスパイスは、これらを避けて保存すると、香りや風味を長く維持することができます。
なかなか使いきれないスパイスも、正しい保存方法でムダなく活用してみてください。