レモンマートルとは?育て方や効果・効能、ハーブティー、使い方も。

レモンマートル ハーブティー

レモンマートルは、「レモンよりレモン」といわれるほど強い柑橘系の香りが特徴の植物です。

その香りの成分「シトラール」には、 抗菌作用、鎮静・鎮痛作用など様々な作用があり、オーストラリアの先住民アボリジニからは、「森の治療薬」と呼ばれ、古くから薬草として利用されてきました。

また、白いかわいい花を咲かせることから、観葉植物としても人気があります。

ここでは、レモンマートルの育て方や花の特徴、様々な作用から起こる効果効能、レモンマートルの使い方・活用法などをご紹介します。

レモンマートルとは?歴史

レモンマートルは、ユーカリと同じフトモモ科の常緑性の樹木で、オーストラリアの北東部クイーンズランド州の亜熱帯地域が原生地です。
樹高3m~10mにも達し、7月頃に白やクリーム色の小さな花を咲かせます。
オーストラリアの先住民アボリジニからは「森の治療薬」と呼ばれ、古くから薬草として利用されてきました。
レモンよりレモンらしい香りがするハーブとして有名ですが、最近はレモンの香りのする葉や、白い可愛い花が咲くことから、観葉植物として親しまれるほか、精油や香料、アロマテラピーにも利用されています。


レモンマートルの育て方

かわいい花を咲かせるレモンマートルは、庭や鉢植えで育てがいのあるオージープランツ(オーストラリア原産の植物)のひとつです。
葉はハーブティーなど様々なことに活用できます。
育て方のポイントをみてみましょう。


レモンマートルの栽培環境

〈置き場所〉
・日当たりが良く、風通しの良い乾燥した場所を好みます。
・暑さに強く、寒さに弱いので、春から秋までは屋外の日当たりのいい場所で、冬は室内で育てるか防寒対策を。

〈用土〉
・水はけさえ良ければあまり土質は選ばないので、市販の培養土でОKです。
・自分で配合する場合は、赤玉土、腐葉土、パーライトを配合しましょう。

〈管理温度〉
・気温40℃まで耐えることができるが、耐寒温度は5℃と弱めです。
・霜に当たると枯れてしまうので、気温10℃を下回るようになったら鉢植えは室内へ。
・地植えは株元を腐葉土で覆い霜よけ対策を。


[鉢植え]の育て方のポイント

〈水やり〉
・生育が旺盛な春から夏は、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。
・根腐れを防ぐために、受け皿に水がたまらないように注意。
・夏でも水やりは少し控えめにし、乾燥気味に育てます。
・冬は控えめに。土の表面が乾いてから数日間おいてから与えるくらいが目安です。

〈肥料〉
・春と秋に緩効性化成肥料を置き肥しましょう。
・肥料は控えめに。

〈植え付け〉
・植え付け時期は2~4月頃が適期です。
・苗よりも一回り大きな鉢を選び、鉢底ネットと鉢底石を入れてから植え付けます。
・植え付けたら棒で土をつついて根と土をなじませたっぷりと水を与えます。
・強風にあたると新芽が傷むことがあるので注意しましょう。

〈植え替え〉
・鉢が根でいっぱいになったら初夏に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
・鉢を変えたくないときは、根を1/3程切り詰め、枝と葉もバランス良く切り揃えてから新しい土に植え替えましょう。


[地植え]の育て方のポイント

〈水やり〉
・根付いてからの水やりは必要ありません。

〈肥料〉
・元肥として有機肥料をし、生育期の4~10月に葉が黄色くなったら、薄めた液肥を施しましょう。

〈植え付け〉
・植え付け時期は2~4月が適期です。
・苗よりも一回り大きな植え穴を掘り、土に堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。
・場所をよく選んで植え付けましょう。


レモンマートルの剪定のポイント

レモンマートルは生長が早いため、剪定は欠かせません。
軽い剪定の場合は、5月~10月頃の暖かい時期。
強い剪定の場合は、5月~6月が適期です。
あまり切り戻し過ぎると、株の勢いが弱り、生育に影響を及ぼすので注意が必要です。


レモンマートルの挿し木の仕方

レモンマートルの増やし方は「挿し木」です。
挿し木の時期は、5~6月または9~10月頃が適期です。


<手順>
1.枝を10~15cmの長さに切り、 切り口を斜めにカットする
2.枝についている葉っぱを先端の4枚ほど残して切り落とす
3.一晩、切り口を水に浸ける
4.湿らせたバーミキュライトか挿し木用培養土に挿す
5.発根して新しい葉が出るまで、土を乾かさないよう管理する
6.根が十分に伸びたら、庭か鉢に定植する


レモンマートルの病気や害虫

レモンマートルは葉に抗菌成分があるため、ほとんど病気による被害はありません。
害虫は、コガネムシの幼虫やカイガラムシなどがあります。
カイガラムシは風通しの良い場所で栽培することで防げます。


レモンマートルの≪花の特徴≫

レモンマートルは、日本では初夏から夏にかけて粒粒したつぼみがはじけるように白からクリーム色の小さな花を咲かせます。
オーストラリアのクイーンズランド州の自生地では、満開になると木全体が白い花で雪のように覆われます。


レモンマートルの≪葉の収穫≫

1.葉を収穫する
2.水で汚れを洗い落としザルなどに重ならないように置く
3.直射日光に当たらず、風通しの良いところで葉がカサカサになるまで乾燥させる
4.乾燥したら、そのままか、フードプロセッサーで細かくしてから、密閉容器にいれて保存

お茶やお菓子などに利用できますよ。


レモンマートルの効果・効能

強い柑橘系の香りを放つレモンマートルは、その香りの成分「シトラール」がレモンの20倍も含まれ、世界一の含有率の植物といわれています。
シトラールには、「抗菌・抗炎症作用」「鎮静・鎮痛作用」「抗酸化作用」など他にもたくさんの働きから起こるたくさんの美容・健康効果があります。


風邪予防・頭痛やのどの痛み改善効果

レモンマートルには、優れた「抗菌・抗炎症作用」、「抗カビ効果」があります。
身体に侵入して感染症を引き起こす病原体はもちろん、食べ物の細菌やカビなどにも優れた効果があります。
風邪を予防したり、鎮痛作用により、頭痛やのどの痛みを改善する効果があります。


ニキビ改善・美肌効果

皮膚の炎症を抑える働きもあり、ニキビや湿疹などの皮膚トラブルを改善してくれます。
また、肌や細胞の老化の原因となる活性酸素を取り除く働きがある「抗酸化作用」で、シミやしわ、たるみなどを予防し、美肌作りにも役立ちます。
レモンマートルには、抗酸化作用の高いルイボスティーと比べても2倍の抗酸化作用があるといわれています。


クマ解消・冷え性改善・免疫力アップ効果

血管の炎症を防ぎ、毛細血管を強化する働きで、目の下のクマを解消してくれます。
また、体内の血流を促進させる効果もあり、栄養を体のすみずみまで運び、冷え性を緩和し、顔色がよくなるなどの効果が期待できます。
血流が促進されると免疫力アップにもつながりやすく、免疫力の低下が原因でおこるヘルペスなどの病気の予防にもなります。


肥満予防効果

シトラールは、セルライトの形成を防ぐ働きがあるといわれています。
利尿作用もあり、細胞に溜まった老廃物や余分な水分を排出してむくみを解消することで、セルライトを防ぐ効果を高めています。


リラックス・安眠効果

シトラールの香りには、心を落ち着かせる「鎮静作用」があります。
神経を鎮め、リラックス効果や安眠効果もあるとされています。
アロマテラピーでは、レモンマートルのエッセンシャルオイルを、うつ症状や不眠症を改善するために利用しています。


レモンマートルはこんな時におすすめ!

・疲れがたまって片頭痛がおこりそうな時
・生理前後の体調がすぐれない時
・疲労感があり疲れがとれない時
・朝の眠気覚まし
・リラックスしたい時
・免疫力が低下してきた時
・気分がすぐれない時
・眠りが浅い時
・油っぽいものを食べた後


レモンマートルの副作用・注意点

レモンマートルは、過剰に摂ると脱水症状や胃の不快感などの副作用がおこることがあります。
また、子宮収縮作用があるといわれているので、妊娠中の方は大量摂取は控えた方がよいでしょう。


レモンマートルの使い方・活用方法

様々な効果があるレモンマートルの葉を有効活用してみましょう!

ハーブティーに

沢山の効果効能をもつレモンマートルを効率よく体に取り入れるには、お茶にして飲むのが一番おすすめです。
爽やかな香りが気持ちをリフレッシュ、心を落ち着かせてくれます。
他のハーブとブレンドするのもおすすめです。


料理やお菓子作りに

乾燥させた葉を細かく砕いて、料理やお菓子作りに使えます。
レモンマートルの葉は、香りはレモンですが、味に酸味はありません。
お肉料理や魚料理、ドレッシングに、レモンの香りづけや臭みをとってくれるので工夫次第で幅広く使えます。
また、レモンマートルパウダーはクッキーやパウンドケーキなどの生地に混ぜて作ると、奥行きのある深みの甘みとレモンの香りのする爽やかなお菓子ができますよ。


虫除けスプレーに

レモンマートルには、虫が嫌う「シトロネラール」という成分が含まれています。
レモンマートルの葉を濃いめに煮出し、エタノールを加えてスプレーを作りましょう。
市販の虫除けスプレーで肌荒れする人や、子ども用スプレーとして安心して使用できます。


入浴剤に

レモンマートルの茶葉をお茶パックなどに入れそのまま湯船に入れ入浴剤に。
生のレモンマートルをそのまま入れる場合は手ぬぐいなどで包んで使用しましょう。
シトラールが血行を促進し、美肌効果を高めるとして、最近では化粧品にもレモンマートルの成分が使われていますが、お風呂にいれるだけで、デトックス効果や美肌効果が期待できます。



ポプリに

賞味期限が切れてしまったレモンマートルはぜひポプリにしてみてください。
爽やかな香りが気持ちを落ち着かせてくれます。
レモンマートルをグラスや瓶に入れ、香りが弱くなってきたなと思ったら精油を垂らして使用すると長く持たせることができます。


美味しいハーブティーの飲み方

レモンマートルティーは、他のハーブティーとの相性も良く、紅茶とブレンドすると渋みが抑えられ飲みやすくなります。
他にもブレンドにおすすめのハーブティーをみてみましょう。


レモンマートルティーの淹れ方

《ホットティー》
1.大さじ1のハーブティーに対して180㎖のお湯を注ぎます。
2.蓋をして3分蒸らします。
3.茶葉をきって出来上がり

《水出しアイスティー》
1.大さじ1強のハーブティーに水1ℓ入れる
2.冷蔵庫で6時間程置いて完成


ブレンドにおすすめのハーブ

[ストレスには] ジャーマン・カモミール、オレンジブロッサム、リンデン
[気持ちが落ちてる時には] レモンバーム、オレンジブロッサム、ラベンダー
[不眠には] オレンジブロッサム、ジャーマン・カモミール、ラベンダー
[のどの痛みには] タイム、マロウブルー、ユーカリ、ラズベリーリーフ
[夏の暑い時には] ペパーミント、レモングラス

気分や体調に応じてブレンドするハーブを変えてみるとより効果が期待できます。


まとめ

レモンマートルは、葉も花も魅力的な植物で、特に葉にはたくさんの作用があります。
美容や健康にさまざまな効果があるレモンマートルをぜひ試してみてください。


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