カカオポリフェノールが豊富!ココアパウダーの効果とは?使い方も。

健康、美容に嬉しい成分が豊富に含まれている「ココアパウダー」。

特に、ココアの原料であるカカオ豆に含まれるカカオポリフェノールは優れた効果が期待できます。

同じものと思われがちなカカオパウダーや、店頭で並んでるけど違いがわかりにくい純ココアと調整ココアの違いココアパウダーの効果的な使い方などをご紹介します。

ココアパウダーとは?

ココアパウダーは、チョコレートの原料「カカオ豆」をすりつぶしペースト状にして固めた「カカオマス」が原料です。
このカカオマスからカカオバターという脂肪分を取り除き、粉末状にしたものがココアパウダーです。
純ココア、ピュアココアとも呼ばれています。


カカオパウダーとココアパウダーの違い

カカオパウダーもココアパウダーもどちらもカカオ豆が原料ですが、違いは、製造過程の焙煎の有無です。

ただし、メーカーによっては区別なく販売されている場合もあります。


カカオパウダーとは?

カカオパウダーは、カカオ豆を焙煎せずに、小さく粉砕し粉末状に細かくしたものです。
カカオ豆に含まれているビタミンやミネラル等がそのまま維持されています。
ココアパウダーに比べて、苦みや渋みの風味が強いです。


ココアパウダーとは?

ココアパウダーは、カカオ豆を焙煎し、微粉末になるまで粉砕したものです。
焙煎することで香ばしさがうまれ味も変化します。
ココアパウダーには、砂糖や乳製品を入れて販売しているものもあります。


純ココアと調整ココアとの違い

純ココアとは?

「ココアパウダー」と「純ココア」はまったく同じものです。
販売されているメーカーによって、純ココアと記載されていることもあれば、ココアパウダーのときもあります。
さらに「ピュアココア」と呼ぶこともありますが、これらはすべて同じものです。
純ココアは、お菓子作りや料理に使用されます。


調整ココアとは?

純ココアに砂糖や脱脂粉乳などを調合したものが「調整ココア」です。
そのままお湯や牛乳を加えるだけでココアドリンクとして飲めるように作られたものです。

ココアパウダーの栄養・効果

ココアパウダーは、カカオポリフェノールやテオブロミン、たんぱく質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB2、B6、B12、食物繊維などが豊富に含まれています。


カカオポリフェノール

カカオポリフェノールは、チョコレート・ココアパウダーの原料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールのことです。
特に注目されている効果が抗酸化作用です。


食物繊維 リグニン

ココアパウダーには特に、リグニンという不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、胃で消化されず腸まで届いて腸内環境を整え、便秘を改善する効果が期待できます。
腸内の余分な糖や脂質を吸着して、便と一緒に排出してくれます。


鉄は、ヘモグロビンを作るための大切な栄養素です。
鉄が不足すると、酸素供給ができなくなり、それによりめまいがしたり、疲れやすくなるなどの症状があらわれます。


テオブロミン

テオブロミンは、ココアの苦みと香り成分です。
毛細血管を刺激して血管拡張を促し、血圧を低くする働きがあります。
「幸せホルモン」と呼ばれている「セロトニン」の分泌を促す効果もあります。


カカオポリフェノールの優れた効能とは!?

緑茶や紅茶、赤ワインなどにも含まれるポリフェノールですが、ココアの原料であるカカオ豆に含まれるカカオポリフェノールは、抗酸化能力が、紅茶の4~5倍、緑茶の2~3倍、赤ワインの2倍程度といわれています。
カカオポリフェノールの効能をみてみましょう。


冷えの改善・血圧を下げる効果

カカオポリフェノールは、末梢血管を拡げる働きがあります。
それにより、身体全体の血行を良くし、冷えやむくみなどを改善してくれる効果が期待できます。
血管が拡張することによって血圧を下げる効果も期待できます。


動脈硬化を予防

カカオポリフェノールの抗酸化作用により、動脈硬化の原因である活性酸素を抑えます。
悪玉コレステロールの酸化を抑制し、血管内に付着するのを防いで動脈硬化を予防します。

参考:愛知学院大学「高カカオチョコレート摂取による健康効果」
http://www.chocolate-cocoa.com/symposium/pdf/sympo_20e.pdf


認知機能の向上

カカオポリフェノールやテオブロミンには、大脳皮質を刺激する働きがあります。
それにより、集中力や記憶力を高めます。
また、脳の神経細胞の働きを促すたんぱく質を増やす働きもあり、認知機能を向上させる効果が期待できます。


美肌効果

カカオポリフェノールの強い抗酸化作用により、紫外線や老化などで発生する活性酸素を抑え、シワやしみを予防。美肌効果が期待できます。


アレルギー症状の緩和

カカオポリフェノールには、抗アレルギー効果があります。
身体に入った花粉を攻撃する抗体をできにくくする働きがあります。
ヒトの体は、外部から侵入してくるものから守る免疫システムがあり、この免疫システムが過剰に反応するとアレルギー症状があらわれます。
花粉を攻撃する抗体を抑えることで、花粉症を緩和する効果が期待できます。
さらに、アレルギー症状の原因物質である、ヒスタミンがでにくなる効果もあります。


ココアパウダーの代用品「キャロブパウダー」とは?

風味がココアに似ていることから、ココアパウダーやチョコレートの代用品として利用されることも多い「キャロブパウダー」。

マメ科の植物で「イナゴ豆」とも呼ばれています。
種子である豆を取り除いた後の、鞘の部分を焙煎して粉末にしたものが、キャロブパウダーです。

キャロブ自体に自然の甘みがあるため、加糖する必要がなく、カルシウムや鉄分などのミネラル、食物繊維など健康や美容に役立つ栄養も豊富です。
カフェインなどの刺激物も含まないため、妊婦さんや授乳中の方にも安心な食材です。


ココアパウダーの効果的な使い方

ココアパウダーはさまざまな食材と相性が良いですが、ダイエットや健康効果がさらにアップする組み合わせをご紹介します。


ココアパウダーと〖豆乳〗

豆乳には、イソフラボン・ビタミンB群・たんぱく質など、ダイエットに効果的な栄養素が多く含まれています。
ココアパウダーにも脂肪燃焼を助けるアミノ酸やミネラルなどが含まれているので、相乗効果が期待できます。
ダイエット中の方にはおすすめの組み合わせです。


ココアパウダーと〖きな粉〗

きな粉に含まれる大豆サポニンは脂肪燃焼を促します。
イソフラボンは美肌効果が期待でき、食物繊維も豊富なので、便秘解消にも効果が期待できます。


ココアパウダーと〖はちみつ〗

甘味が欲しい時には、はちみつがおすすめです!
はちみつには、ビタミンが豊富で殺菌作用や保湿効果があります。
免疫力を高める効果もあるので、風邪などの予防にもおすすめです。


ココアパウダーと〖シナモン〗

シナモンは、漢方では桂皮として胃腸薬に使われています。
胃腸を整える働きや、身体の冷えを取り除き、冷えからくる肩こりや月経痛などの痛みにも効果が期待できます。
シナモンにも抗酸化作用があるので、エイジングケア効果が期待できます。


ココアパウダーと〖ジンジャー〗

生姜には、血流を促進し脂肪吸収を抑える効果があります。
すりおろした生姜と合わせると代謝が上がります。
生姜を加熱すると、さらに効果がアップします。


ココアパウダーと〖マシュマロ〗

甘味を足したいときに、マシュマロもおすすめです。
ゼラチンを使っているマシュマロは、お肌に良いといわれているコラーゲンのもとで、
また、ゼラチンや卵白にはたんぱく質も含まれています。
砂糖を足すより、少しでも栄養価のあるマシュマロと合わせた方が栄養価アップを目指せます。


ココアパウダーのレシピ

ココアパウダーは風味や香りが良く、果物やナッツ類などさまざまな食材と相性がいいので、お菓子作りに最適な食材です。


レシピに「ココア」や「ココアパウダー」とだけ書かれている場合は、基本的に「純ココア」を使います。


ココアパウダーでココアドリンク

・ココアパウダー 小さじ2
・砂糖 小さじ2
・牛乳 160ml

1.耐熱カップにココアパウダーと砂糖を入れて混ぜ合わせる
2.牛乳10mlを加えペースト状になるまで練る
3.残りの牛乳を加え、電子レンジで600w、1分30秒程加熱する

ダマにならないように、はじめに練り合わせるのがコツです。
純ココア(ココアパウダー)で作るとお好みの甘さに調節できますよ。


アフォガード風フレンチトースト

☆牛乳 150ml
☆インスタントコーヒー 大さじ2
☆卵 1個
☆砂糖 大さじ2
・食パン 2枚
・バニラアイス 100g
・ココアパウダー 適量
・粉糖 適量
・チョコレートソース 適量
・アーモンドやくるみなどお好みのナッツ 適量
・有塩バター 10g

1.☆を混ぜトレーに入れる
2.1に食パンを両面10分程ずつ漬けこむ
3.フライパンにバターをひき、パンを両面焼く
4.3を皿に盛り、バニラアイス、砕いたナッツをのせ、ココアパウダーと粉糖をかける

アフォガード風のフレンチトーストの出来上がりです。
バナナをのせたり、バニラアイスの代わりに溶かしたマシュマロをのせてもおいしいですよ♪


ココアチョコチップクッキー

・薄力粉 160g
・ココアパウダー 10g
・砂糖 50g
・無塩バター 100g
・卵黄 1個分
・チョコチップ 25g

1.チョコチップ以外の材料をジップロックに入れ、袋の上から揉みほぐし混ぜる
2.粉っぽさがなくなり、ひと塊りになったらチョコチップを入れる
3.チョコチップがまんべんなく混ざったら、袋の中で棒状にする
4.冷凍庫で30分程入れて固める
5.ジップロックから出し、5㎜程度の厚さにカット
6.クッキングシートを敷いた天板に並べ、170℃で予熱したオーブンで15分焼く

チョコチップの代わりに板チョコを細かくして使っても美味しいです。


まとめ

カカオポリフェノールをはじめ、テオブロミンや食物繊維など健康・美容に優れた栄養成分を豊富に含むココアパウダーは、使い方によってさらに栄養価をアップすることができます。
健康を意識して使うなら、砂糖などが加えられてない純ココアがおすすめです。


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