クエン酸たっぷり「ハイビスカスティー」の効能とは?シロップの作り方

鮮やかなルビー色を持つハイビスカスティーは、南国を思わせる華やかな見た目で、酸味のある爽やかな風味フルーティーな香りが特徴のハーブティーです。

クエン酸やリンゴ酸などの栄養成分が豊富に含まれており、健康や美容に嬉しい効果が期待されています。

ここでは、ハイビスカスティーの栄養効能美味しい淹れ方ハイビスカスシロップの作り方などをご紹介します。

ハイビスカスティーとは

ハイビスカスはアフリカ原産で、熱帯・亜熱帯地域を中心に広く栽培されています。
南国の花としてよく知られているハイビスカスですが、実はハイビスカスには5000種以上もの種類があり、その中の1つがハイビスカスティーに用いられるハイビスカスの原種とされる「ローゼル」という品種で、メディカルハーブとしても利用されています。
明治時代に、シンガポールから日本に伝わったとされるコーラルタイプは園芸用、観賞用で、食用ではありません。

ハイビスカスティーは、ローゼルの「がく」部分を乾燥させたものです。
鮮やかな赤色をしており、酸味がありさっぱりとした味わいでフルーティーな香りが特徴です。


ハイビスカスティーの効能

ハイビスカスティーの栄養成分は、主にビタミンAやビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、アントシアニン、アミノ酸などです。
ハイビスカスティーの効能としては、疲労感の軽減や脂肪燃焼効果、高血圧を予防する効果が期待できます。


疲労感の軽減

数分間の短期間の運動の前にクエン酸を投与すると、血液のpHの低下を抑制するなどの作用により、パフォーマンスを改善することがヒトにおいて明らかにされています。
また、クエン酸により、運動後の筋肉の疲労によって溜まる血中乳酸の除去を促進することが明らかになりました。

参考:日本栄養・食糧学会誌「ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響」


脂肪燃焼効果

運動前にクエン酸を適量摂取することにより、運動初期から脂肪の利用が著しく高まり、運動中の脂肪利用にクエン酸が深く関わっていることがわかりました。

体重1㎏あたり0.03g以上0.15g以下のクエン酸を経口摂取した後、中負荷程度のランニングを行うことによって、クエン酸を摂取しない場合と比較してRER(正常な動物が常温環境で安静にしているときの1日に必要なエネルギー要求量)が高くなり、適量のクエン酸が脂肪燃焼促進効果を発揮することが確認できました。

参考:「脂肪代謝促進方法および脂肪代謝促進用食品」

高血圧予防

ハイビスカスティーに豊富に含まれるカリウムには、体内のナトリウム濃度を調整し、摂りすぎたナトリウムを排出する役割があり、高血圧を予防する効果が期待されています。

参考:マイナビニュース「高血圧予防にはカリウムが有効との研究が報告 - 含有量が多い食品は?」

生活習慣病予防

ハイビスカスティーには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。ポリフェノールは、植物に含まれる色素成分で、ファイトケミカルとも呼ばれ、強い抗酸化作用がカラダの酸化を防ぎ、老化や、動脈硬化、生活習慣病などのさまざまな病気のリスクを低下させるなどの健康効果が期待されています。

参考:公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット 「ファイトケミカルとは」

ハイビスカスティーの美味しい飲み方

ハイビスカスティーは、鮮やかなルビー色に、酸味のあるトロピカルなフレーバーが特徴です。
シングルティーでも、他のハーブとのブレンドティーもおすすめです。
ノンカフェインのハーブティーなので、寝る前に飲むのもおすすめです。
ハイビスカスティーのおいしい淹れ方とおすすめのブレンドハーブをみてみましょう。


ハイビスカスティーのおいしい淹れ方

1.温めたティーポットに茶葉をティースプーン2~3杯(6~8g)入れ、熱湯を400~450cc注ぐ
2.5分程おき抽出する

酸味が苦手な方は置く時間を短くすると良いでしょう。ハチミツや砂糖、ジャムなどを入れると飲みやすくなります。
氷を入れてアイスティーにして、スポーツ後のドリンクや夏の水分補給にもおすすめです。


おすすめのブレンドティー

〈ペパーミントなどのミント系〉
・ミント系のハーブを加えることで、後味スッキリの爽やかティーになります。ミントを加える量はひとつまみでOK。

〈ネトル〉
・ネトルの自然な甘さがプラスされ、ハイビスカスの酸味が和らぎ、さらに美味しくなります。鉄分やビタミンCの補給にもなります。割合は、ハイビスカス3:ネトル1がおすすめです。

〈ローズヒップ〉
・ローズヒップはハイビスカスと特に相性がいいとされています。フルーティーな香りのローズヒップと合わせることでより風味がよくなります。ビタミンCが豊富なので美肌にも役立つとされています。

他にも、ルイボスやダンディーライオンなどもおすすめです。
ハイビスカスティーの酸味は、いろいろなハーブと相性がいいのでお好みのブレンドティーを探してみるのもいいですね。


おすすめのアレンジ方法

【ハイビスカス×カルピス】
・カルピス(原液)を入れたコップにハイビスカスティーをそっと注ぐと、きれいな2層になります。ゆっくり静かに注ぐことがポイントです。

【ハイビスカス×100%フルーツジュース】
・オレンジやパイナップルなど100%のフルーツジュースを入れたコップにハイビスカスをそっとそそぐ。同じく2層になりきれいな仕上がりになります。ハイビスカスとジュースの割合はお好みで。

カルピスやジュースで割ることでハイビスカスの酸味か緩和されお子さまでも飲みやすくなります。


ハイビスカスシロップの作り方・おすすめの使い方とレシピ

〈作り方〉
1.水100㎖に小さじ2のハイビスカス茶葉を加えて沸騰させる
2.砂糖大さじ2を加えて煮詰める

目にも鮮やかなハイビスカスシロップの完成♪
赤みや酸味を抑えたい場合は、ハイビスカスの量を少なくするか、水出しにしてください。酸味を抑えるとほかの果物とも合わせやすくなります。


ハイビスカスシロップの使い方

水や炭酸で割ってドリンクにして飲むのはもちろん、鮮やかなルビーのような色合いは、ゼリーや水菓子などにするととてもきれいなスイーツに仕上がります。
白玉とバニラアイスにシロップをたっぷりかけると、赤と白のコントラストがきれいなスイーツに♪


レシピ①ハイビスカス&オレンジソーダ

・ハイビスカスシロップ 25ml
・オレンジジュース 40ml
・炭酸水 120ml
・ミント 適量

1.グラスにハイビスカスシロップを注いで、お好みで氷を入れ、オレンジジュースを注ぎ、次にソーダを注ぐ
2.ミントを飾る

シロップが混ざらないようにジュースとソーダを静かに注ぐと、層になってきれいに仕上がります。


レシピ②ハイビスカスゼリーのクリームソーダ風

・ハイビスカスシロップ 50ml
・水 250ml
・粉ゼラチン 5g
・アイスクリーム 適量

1.耐熱容器に水を入れ、ゼラチンを加え混ぜる
2.600wのレンジで30秒加熱する
3.よく混ぜ、ゼラチンを溶かす
4.シロップを50ml加えよく混ぜる
5.バットに④と水を入れ、よく混ぜまる
6.冷蔵庫で固まるまで冷やす

コップにゼリーを入れ、アイスを乗せたら完成♪

クエン酸、リンゴ酸、ビタミンCたっぷりの美容ゼリーです。


ハイビスカスの副作用や注意点

ハイビスカスティーには、月経を引き起こす働きがあるとされています。妊娠初期の摂取は、流産を起こす可能性があります。妊娠中の方はお控えください。

また、ハイビスカスティーそのものはノンカフェインなのですが、市販のハイビスカスティーには紅茶がブレンドされているものもあります。紅茶にはカフェインが含まれていますので、妊娠中の方などカフェイン摂取を控えている人にとっては注意が必要です。


まとめ

優れた健康・美容効果が期待されているハイビスカスティーは、風味はもちろんのこと、鮮やかなルビー色は見た目にも楽しめる魅力的なハーブティーです。
豊富なアレンジ方法があるので、お好みの取り入れ方を見つけて健康維持に役立ててみてください。


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