体に良いココアパウダーを選ぶポイント!非アルカリ処理の見分け方。

ココアパウダーは甘くて美味しいイメージがありますが、実は栄養価の高いスーパーフードとしても注目されています。カカオポリフェノールや食物繊維、ミネラルを含み、美容や健康をサポートしてくれる心強い存在です。

しかし、同じココアパウダーでも製法によって栄養価や風味に違いがあることをご存じでしょうか?

特に、「アルカリ処理(ダッチプロセス)」と「非アルカリ処理(ナチュラル)」は、体に良いココアを選ぶ上で重要なポイントとなります。

ここでは、アルカリ処理と非アルカリ処理の違いを解説、健康志向の方におすすめのココアパウダーをご紹介します。

ココアパウダーについてはこちら↓↓
カカオポリフェノールが豊富!ココアパウダーの効果とは?使い方も。

ココアパウダーとは?

ココアパウダーは、カカオ豆を発酵・乾燥・焙煎した後、脂肪分であるカカオバターを取り除いて粉末にしたものです。
体に良い栄養成分が豊富で、カカオポリフェノールやテオブロミン、たんぱく質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB2、B6、B12、食物繊維などが含まれています。

ココアパウダーは大きく分けると「非アルカリ処理(ナチュラルココア)」と「アルカリ処理(ダッチココア)」の2種類があります。
どちらも見た目は似ていますが、製造方法によって風味・色合い・栄養成分に大きな差が出ます。


ココアパウダーの種類

ココアパウダーは本来、酸性が強く、酸味や渋みがあります。(ナチュラルココア)
酸性が強いカカオ豆にアルカリを加えることにより、パウダーを中性に近づけ、まろやかで飲み心地のよいココアパウダーの製造を可能にしました。
この処理は「ダッチ・プロセス(アルカリ処理)」とも呼ばれ、1828年にオランダのC.J.バンホーテンによって発明されました。
この発明により、手軽に使えるココアパウダーが広がり、製菓の世界には欠かせない存在となりました。
しかしアルカリ処理することにより、カカオポリフェノールなどが損失することから、昨今では、健康意識の高い人たちからはナチュラルココアが好まれています。

参考:「市販ココアパウダーの抗酸化物質とフラバノール含有量に対するアルカリ化の影響」ACSPublications



非アルカリ処理(ナチュラルココア)

「非アルカリ処理ココア」は、カカオ豆をそのまま粉末にしたナチュラルなココアパウダーです。
酸味と渋みがあり、カカオ豆本来の風味をダイレクトに感じられます。見た目はやや明るい茶色で、水分に溶けにくいです。
ポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化成分が豊富に含まれており、栄養重視で選ぶならこのタイプがベストです。


アルカリ処理(ダッチココア)

アルカリ処理ココアは、カカオ豆をアルカリ性の薬剤(炭酸カリウムなど)で処理してから粉末化したものです。
色は濃い茶色で、チョコレートドリンクやケーキ、アイスクリームなどの製菓用として広く使われています。
酸味や渋みが抑えられ、マイルドでまろやかな味わいですが、一方で、アルカリ処理の過程でポリフェノールやビタミンが失われてしまうため、栄養価はナチュラルココアに比べて劣ります。


非アルカリ処理とアルカリ処理の違い

非アルカリ処理(ナチュラル) / アルカリ処理(ダッチココア)       

【味】 カカオ本来の酸味・渋みがありフルーティー / 酸味・渋みが少なくマイルドで飲みやすい

【色】 明るめの茶色 / 濃いダークブラウン

【栄養価】 ポリフェノールなどが豊富 / ポリフェノールやビタミン類がほぼ無い

【溶けやすさ】 やや溶けにくい / 溶けやすくドリンク向き

【用途】 健康志向、栄養重視 / 製菓、ドリンク用


体に良いココアパウダーを選ぶポイント

成分表示をチェック!

ココアパウダーのパッケージに記載されている成分表示をみてみましょう。
「アルカリ処理(Dutch Process)」と書かれているものは、苦味を抑え、色や溶けやすさを調整するために加工されています。
一方、「非アルカリ処理(Natural)」と書かれているものは、加熱や化学処理を行わず、カカオ本来の風味と栄養がそのまま残っているのが特徴です。
体にやさしいココアを選ぶなら、「非アルカリ処理」または「アルカリ処理なし」と記載されたものを選びましょう。


砂糖不使用・無添加を選ぶ!

「ピュアココア」「純ココア」と表示されているものは、砂糖や香料、乳化剤などを含まない無添加タイプです。
甘さの調整を自分でできるので、健康志向の方や料理・お菓子づくりにもおすすめです。


オーガニック認証を確認!

農薬や化学肥料を使わずに育てられたカカオ豆を使用したオーガニックココアは、環境にも体にもやさしい選択!
「有機JAS」「EUオーガニック」「USDA Organic」などの認証マークがあるものは、厳しい基準をクリアした商品です。


非アルカリ処理のココアパウダーの見分け方

「非アルカリ処理」や「アルカリ処理」と、パッケージに明確な表記がない場合も多く、見分けが難しいことがあります。
そういう場合は、以下のポイントを参考にチェックしてみてください。


①色の違いを見る

非アルカリ処理ココアは、自然な赤茶色や明るいブラウンをしています。
一方、アルカリ処理されたココアは、黒っぽい濃いブラウンなのが特徴です。


②味の特徴で判断する

非アルカリ処理ココアは、酸味や苦味がしっかり感じられるのが特徴です。
これはカカオ本来のポリフェノールや酸味成分がそのまま残っているためです。
アルカリ処理ココアは苦味が少なくまろやかなのが特徴です。


③香りで見分ける

非アルカリ処理のココアは、フルーティで華やかな香りが特徴です。
アルカリ処理タイプは香りがやや控えめで、深煎りのような香ばしさが強くなります。


ココアパウダーのおすすめの使い方

「非アルカリ処理」と「アルカリ処理」、それぞれのココアパウダーのおすすめの使い方をチェックしてみましょう。


非アルカリ処理ココアパウダーのおすすめの使い方

*ホットココア・・砂糖を加えず、はちみつや有機砂糖で甘みをプラス!
*スムージー・・バナナや豆乳と一緒にブレンドして栄養アップ◎
*ヨーグルト・・無糖ヨーグルトに混ぜて朝食に♪
*オートミール・・朝のオートミールに振りかけてヘルシーに!
*プロテインドリンク・・運動後の栄養補給にカカオ風味をプラス◎


アルカリ処理ココアパウダーのおすすめの使い方

*ガトーショコラやブラウニー・・見た目も風味もリッチに♪
*アイスクリームやムース・・子どもでも食べやすいマイルドな味わいに◎
*ホットチョコレート・・砂糖やミルクを加えて甘さを楽しみましょう♪
*パンケーキやワッフル・・生地に混ぜると香ばしさと深みが増します
*クッキー・・色鮮やかに仕上がるため焼き菓子に最適!


まとめ

体に良いココアパウダーを選ぶなら「非アルカリ処理(ナチュラルココア)」がおすすめです。栄養価が高く、カカオ本来の風味を味わえるため、健康志向の方に向いています。
一方で、飲みやすさや製菓用途を重視するなら「アルカリ処理(ダッチココア)」も活躍します。
用途や目的に合わせて選ぶことで、ココアの魅力を最大限楽しむことができます。
体に良いココアライフを始めてみてください♪


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